日向坂46 濱岸ひより、2021年に遂げた大躍進 急成長の背景にある“マブダチ”齊藤京子との関係性

 その成長の裏には、齊藤京子の存在が大きいだろう。濱岸は、理想のアイドル像として齊藤の名前を挙げており、潮紗理菜の仲介で今や相思相愛の仲に。齊藤の“弱いところを見せない意志の強さ”に憧れていると濱岸は話しているが、最近はそれを濱岸から感じることも多く、今は齊藤が“マブダチ”として濱岸を前向きにさせているという。先輩や後輩の裏話を話す時の饒舌ぶりや、番組企画への注文、MVの助監督との確執などの意見を物申すキャラは、敬愛する齊藤の魂を引き継いでいるようにも感じる。

 また、『blt graph.vol.69』で、「最近は開き直ってきたというか、身構えなくていいって思ったら、すごく気が楽になりました」とも心の変化を語っている。特にそれを感じたのが、日向坂46では定番の「セクシーな一言」企画。これまでの濱岸はもはやアレルギー症状のようにゲラが発動してしまい、結局セクシーな一言が言えない状況が続いていた。しかし、11月14日放送の『ひなあい』で野球をテーマにした「セクシーな一言」を振られた際に、「ポンセ」というワードを濱岸は頑張って言っていた。些細なことではあるが、昔から濱岸を知っているファンなら涙ものの成長だろう。

 そうした自信は、今後のパフォーマンスの成長にも繋がっていくはず。中でも注目したいのはその歌声だ。濱岸は、加藤史帆のように艶と力強さのある魅力的な歌声の持ち主。これまでは披露する機会が少なかったが、最近はみーぱんファミリーの「酸っぱい自己嫌悪」をはじめ、日向坂46主演ドラマ『声春っ!』から生まれたアイドルユニット「チョコラショコラ」のセンターとして、メタル調の楽曲に負けない力強く透き通った歌声を聴かせた。

 日向坂46の歌姫でもある齊藤も『EX大衆11月号』で濱岸の歌声を褒めており、ふたりでユニット曲を歌いたいと言うほど。今の濱岸ならば、齊藤との素晴らしいハーモニーが期待できる。12月22日には『冬の大ユニット祭り“Xmasスペシャル”』が開催されるので、そこで齊藤とのユニットを実現してもらいたい。

 2021年、様々な経験で成長したことで、同じ2002年組の小坂、金村に続いて、パフォーマンスを牽引する存在になってもおかしくない濱岸ひより。バラエティにおいても、日向坂46からの新たな刺客として活躍してほしい。グループに加入してから約4年、まさに機は熟したと言える。

※1 https://www.nikkansports.com/entertainment/column/sakamichi/news/202102090000055.html
※2:https://withonline.jp/people/ent-osyareol/CSDpq

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