「この先どう生きようとアンジュルムのことが大好き」笠原桃奈卒業、たくさんの笑顔と感動に包まれた10人体制ラストライブ

 11月15日に日本武道館で『アンジュルム コンサート2021「桃源郷~笠原桃奈卒業スペシャル~」』が行われた。グループにとって久々のワンマンライブであり、笠原桃奈の卒業公演も兼ねた最後の10人体制でのライブである。

 開演前から笠原のメンバーカラーであるホットピンクのペンライトが客席一面で光っていた。開演直前には手拍子が自然と発生し、期待に満ちた熱気で会場が包まれる。そんな期待に応えるようにメンバーが堂々とした佇まいで登場すると「赤いイヤホン」からスタート。今回はセンターステージでのライブだ。会場のド真ん中で真っ赤なレーザー照明が飛び交う中でキレのあるダンスを披露し、会場の熱気を上げていく。「次々続々」では早くもサブステージや花道も使い、壮大なパフォーマンスを繰り広げる。「乙女の逆襲」では中盤で伊勢鈴蘭がバレエを披露したりと、盛り上げるだけではなく、美しさを感じるパフォーマンスでもファンを魅了していた。卒業公演とは思えない楽しさで満ちたパフォーマンスが繰り広げられている。

笠原桃奈

 メンバーも湿っぽくするつもりはないようだ。笠原は「この最強のアンジュルムで、最強のコンサートをお届けしたい」と意気込みを語っていた。最後だからこそ集大成と言えるパフォーマンスを見せたいのだろう。ここからも「ミラー・ミラー」「七転び八起き」を、キレのあるダンスで盛り上げていく。「限りあるMoment」で拳をあげる力強いパフォーマンスも印象的だった。彼女たちはアイドルでありながらも、ひたすらにカッコよさで魅了していく。笠原が初めて参加したシングル曲である「愛のため今日まで進化してきた人間 愛のためすべて退化してきた人間」では楽曲の歌詞と世界観をイメージした映像がビジョンに映っていた。武道館規模だからこそ映える演出により、最高のライブが作りあげられている。

 ひたすらに激しく盛り上がる曲が続いた前半だが、ここからはアンジュルムの違った一面でも魅せていく。笠原が電話をかける寸劇から、竹内朱莉、佐々木莉佳子、上國料萌衣、川村文乃を加えた5人でダンスパフォーマンスが始まる。グループ内では年上組の5人による、色気あるパフォーマンスでファンを魅了した。パフォーマンス後のMCで笠原は「大好きなメンバーと素敵な振り付けで踊りたい」という自身のリクエストだったことを明かした。そして年下組である伊勢鈴蘭、橋迫鈴、川名凜、為永幸音、松本わかなの5人が笠原のメンバーカラーであるホットピンクを取り入れた衣装に着替え、「ぁまのじゃく」「新・日本のすすめ!」をキュートなダンスで披露。こちらも笠原のリクエストで実現したという。自身の卒業ライブでも後輩メンバーを際立たせようとする笠原は、きっとグループを心の底から愛しているのだろう。そして再び10人でパフォーマンスを再開。「魔女っ子メグちゃん」ではメンバー全員でキュートな振り付けでファンを魅了した。

 今回のライブでは「交差点」が特に印象深かった。ステージ中央に立つ笠原を他のメンバーが円になって囲み歌う演出で披露された楽曲。この瞬間だけはファンではなく笠原に向けてのパフォーマンスになっていたが、ファンもそれを望んでいたのだろう。客席一面はホットピンクのペンライトで輝いていた。それはファンからの感謝や愛の気持ちの表明に感じた。竹内は声を詰まらせて歌えない場面もあったが、最後の〈ありがとう〉という歌詞は、振り絞るような声で歌い切った。

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