V6、日向坂46、THE RAMPAGE、SKY-HI、きゃりーぱみゅぱみゅ………10月26、27日リリースより新譜5作をレビュー

　ちゃんみな、山中拓也（THE ORAL CIGARETTES）、s**t kingz、Michael Kaneko、Kan Sano、タイのラッパー・DABOYWAY、さらにオーディション『THE FIRST』に参加したAile The Shota、RUI、TAIKI、REIKOなども参加。“好きな人と好きなことを好きなようにやる”つまり、音楽そのものを最優先に置いて制作された3年ぶりのオリジナルアルバム『八面六臂』は、SKY-HIの奔放なクリエイティビティが存分に発揮された作品となった。『THE FIRST』のテーマソングであり、〈怖くても進め〉と自らを鼓舞する「To The First」、才能をつぶされかねない局面を生き抜いてきた姿を投影した「Mr.Psycho」、〈怖くても独りじゃないから〉というラインに胸を打たれる「One More Day feat.REIKO」など、彼自身の感情が生々しく刻まれているのも本作の魅力。そう、このアルバムによってSKY-HIは、ようやく自分自身の音楽を解放できたのだと思う。（森）

　10周年を迎えたきゃりーぱみゅぱみゅが、新レーベル＜KRK LAB＞から3年ぶりのニューアルバム『キャンディーレーサー』をリリース。エッジーかつポップなエレクトロチューン「キャンディーレーサー」、トラックに合わせて〈つくちーつくちー〉〈ちきどん　ちきどん〉とオノマトペを繰り返す「どんどんぱ」、自らの出発点を忘れることなく、時代による変化を恐れない姿勢を打ち出した「原点回避」、SNSを介したコミュニケ—ションの本質を和的なエキゾチズムとともに描いた「きみがいいねくれたら」などを収めた本作には、最新型のダンスミュージックを背景に、10年代のジャパニーズカルチャーの象徴として存在してきた彼女の過去、現在、未来が映し出されている。（森）