すとぷり、“バーチャル”の先にあるリスナーとのリアルな絆 Twitterトレンドも席巻したバーチャルライブレポート

 ライブ後半、予告されていた新衣装“ブラックプリンス”がお披露目。バーチャルであることを最大限に活かし、その場で衣装が早変わりする。マントの裏やタイにメンバーカラーが配されたクラシックな王子様衣装に、Twitterやチャット欄も大盛況。リスナーのコメントを拾いながらのスクショタイムも設けられた。

 7月に配信された「シンドロームラブ」は、激しいダンス曲となった。ここまで示した、すとぷりの“かわいさ”と“かっこよさ”が見事に融合した振り付けで新たな表情を見せる。

 続く「Very」。椅子に座りながら内省的なAメロ~Bメロを歌った後、そこから立ち上がって弾けるようなサビに移る様はMVの再現のようで、楽曲の真髄をステージ上で完璧に表現した。

 「すとぷりらしさがギュッと詰まった」とメンバー自らが紹介したHoneyWorks楽曲である「Prince」「プロポーズ」では、〈僕だけのお姫様 君だけの王子様〉〈君もずっと僕のプリンセスだよ〉という歌詞のとおり、やはり彼らは“王子様”であるということを示した。ゴンドラや迫り上がる舞台、新衣装が映えるシンクロ度の高い振り付け、細かな動きを捉えるカメラワークなど、演出面でもトップランナーらしさを見せつける。

 最後のMCではそれぞれ今年の夏の活動、リアルなライブへの想い、リスナーへの感謝をメンバー一人ひとりが丁寧に語ったのち、重大告知として来年の全国ライブツアーが発表され、リスナーのボルテージも最高潮に達した。

 最後の一曲は、「Strawberry Prince Forever」。〈みたことも聞いたこともない世界へ君を連れていくよ〉と、未来の約束を添えながらリスナーに向け愛と感謝を歌い上げ、笑顔と感動に溢れたライブは幕を下ろした。

 ライブ当日は、「#バーチャルすとぷり」が長時間Twitterの世界トレンド1位になるなど、YouTubeのチャット欄もハイスピードに流れていた。すとぷりがここまで熱烈に支持されているのは、“リアル”を感じにくいプラットフォーム上においても、“リアル”に踏み込んでいく姿勢が共感を呼んでいるからだろう。“バーチャルライブ”と銘打った今回のライブも技術的にバーチャルではあったものの、その先にリスナーとの絆を強固なものにし、リスナーを幸せにするという“リアル”を見据えたパフォーマンスが随所に感じ取れた。

 この夏、メットライフドームで行われるはずだったライブもコロナ禍で中止となったが、毎日の動画投稿・リレー生放送・そして今回のバーチャルライブと、過密とも言える活動内容で、リスナーの夏を充実したものに変えた。本人たちも幾度となく落胆し不安な気持ちになったことが率直に語られたが、それでも前に進む6人の姿はとても眩しい。

 来年は自身最大規模のライブツアーに臨むすとぷり。より強固になったリスナーとの絆を武器に、どんなステージを見せてくれるのかが今から楽しみである。

『すとろべりーめもりー in バーチャル! Vol.2』
https://youtu.be/QscM7_C-g2g
Playlist https://stpr.lnk.to/Setlist_20210828

<セットリスト>
01. Streamer
02. STAY PROUD
03. 苺色夏花火
04. チェキラ☆
05. よさこいディスコParty
06. 咲かせて恋の 1・2・3!
07. じゃむじゃむシグナル
08. スキスキ星人
09. 僕らだけのシャングリラ
10. ドラマチックのアンチ
11. ストロべリーレボリューション
12. シンドロームラブ
13. Very
14. Prince
15.プロポーズ
16. Strawberry Prince Forever
※「Strawberry Prince Forever」はプレイリスト未収録

2022年に、すとぷり史上最大規模となるライブツアーを関東・関西・東海・九州にて開催決定。詳細は近日中に改めて発表。

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