NiziU MAKO&MIIHI、リスペクトしながらも支え合う関係性 『NiziU Scout』のお悩み相談で見せた“絶妙なかけ合い”

 こうした『NiziU Scout』の一幕からも伝わるように、共通点と独自性をそれぞれに持ち、絶妙なコンビ関係を築いているMAKOとMIIHI。思えば、オーディション番組『Nizi Project』の頃から、メンバーやJ.Y. Parkから絶大な支持を寄せられるパフォーマンス力を誇る二人ながら、各自の表現からは異なった輝きが発せられている。

 そのことが最も顕著に表れたのは、『Nizi Project』東京合宿にて両者が課題曲に選んだ「雪の華」(中島美嘉)の歌唱だろう。同じ楽曲を歌いながらも、持ち前の誠実さやひたむきさが表れたまっすぐなボーカルを見せたMAKOの響きは、前向きで希望の色合いが強く、J.Y. Parkから「聴く人の心に触れる歌」という賛辞が上がった。対して、原曲歌手本人の映像を研究し、歌詞の内容を読み込むことで繊細な感情表現を突き詰めたMIIHIの歌唱には、そこはかとない切なさが美しく表れており、「14歳だなんて信じられない」とJ.Y. Parkを唸らせた。

 さかのぼれば、JYPエンターテインメント練習生時代から悩みがあれば互いに慰め合っていたという二人。NiziUとしてデビュー後も、MAKOは歳下のMIIHIを気遣いながら「しっかりしている」と信頼を寄せ、またMIIHIはMAKOに触発されたことにより日記をつける習慣が身についた(※3)。リスペクトを差し向けながら、支え合う関係を築き続けている“マコミイ”コンビに今後も目が離せない。

※1:https://www.fanthology.me/entry/fan-nizipro-vol-4
※2:https://mdpr.jp/music/detail/2526330
※3:https://mdpr.jp/music/detail/2526330

■菅原 史稀
編集者、ライター。1990年生まれ。webメディア等で執筆。映画、ポップカルチャーを文化人類学的観点から考察する。Twitter:@podima_hattaya3

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