アニメ『Vivy』OPテーマ「Sing My Pleasure」2週連続バイラル首位 ヴィヴィ=八木海莉の歌唱力に集まる注目

 最強の布陣ともいえる本楽曲を歌唱するのは、現在YouTubeチャンネルにてカバー動画をアップし、注目を集めている八木海莉である。 AIと歌の2つを主題にしたSFヒューマンドラマである『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』において、“歌”は重要なファクター。アニメ作中キャラクター、ヴィヴィの歌唱担当に大抜擢された八木海莉は、公式アーティストインタビューで「Sing My Pleasure」に関して「自分じゃないくらい、すごくよく仕上がってよかったなって思いましたね。特に最後のサビがすごくよくできたので、そこは早くフルバージョンで聴いてほしいなって思いますね」と語っている(※1)。

 イントロから細かく刻むリズムと壮大なストリングスが織りなす荘厳なサウンドスケープは、アニメの舞台である銀河を想起させる。そして白眉なのは、やはり八木海莉の歌唱力。メロ部分の低音域から、サビに転じて伸びのある高音域まで見せつけられると一瞬にしてその歌声に聴き入ってしまう。アニメのオープニングテーマ曲という性質上、1分30秒程度の放送サイズで聴き手の心を掴む必要があるが、本楽曲では、八木海莉の歌唱力に裏打ちれた表現力の妙によって、目まぐるしく変わる楽曲の起承転結を乗りこなし、ボルテージが上がったまま聴き終えることができる。アニメの世界観とも不可分な「Sing My Pleasure」は、これからアニメ自体の物語が進むにつれて、より大きな人気を集めそうだ。来週のSpotifyバイラルトップ50では、「Sing My Pleasure」の3週連続首位が実現するのか大いに注目したい。

※1:https://vivy-portal.com/special/interview02/

■Z11
1990年生まれ、東京/清澄白河在住の音楽ライター。
一般企業に勤務しながら執筆活動中。音楽だけにとどまらず映画、書籍、アートなどカルチャー全般についてTwitterで発信。ブリの照り焼きを作らせたら右に出る者はいない。
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