声優 宮野真守、ファンと築き上げたYouTubeでの活動スタイル これまでの経験が生んだ独自の表現とは
こうした活動からも、宮野がパフォーマーとしての自分をしっかりと打ち出すことを大切にしていることがわかる。それは、KREVAとのコラボ対談となった「【#27】MAMO×KREVA SPECIAL TALK【宮野真守 Road to LIVING!】」によく表れている。元々、KREVAのYouTubeチャンネル内での「リアクション動画」に宮野が登場したことをきっかけに声を掛けたという。
KREVAが主宰・音楽監督を担当した音楽劇『最高はひとつじゃない』にて知り合った2人が、舞台の練習期間などを通して感じた互いの印象と思い出、さらにKREVAが作詞作曲を務めた宮野の楽曲「FANTASISTA」にまつわる音楽トークなどが繰り広げられる。「KREVAさんから学んだことはとても多い」と語った宮野の飾らない言葉は、こうした企画でなければ知ることができなかったかもしれない。
彼を知る声優や芸能人、ならびにファンたちは一様にしてそのオーバーなリアクションに注目してしまうわけだが、彼の喜怒哀楽すべての表情は全うなエンターテインメントとして昇華され、ひとりの受け手を通してさらに多くの人にむけて届けられる。
アーティストとしての表情、遊び心を持った無邪気な姿を同居させる宮野真守のYouTubeチャンネルは、いまだ続くステイホームにささやかな喜びを与えてくれるはずだ。
※1:宮野真守公式Tiwitterより(2020年6月6日)
■草野虹
福島、いわき、ロックの育ち。『Belong Media』『MEETIA』や音楽ブログなど、様々な音楽サイトに書き手/投稿者として参加、現在はインディーミュージックサイトのindiegrabにインタビュアーとして参画中。
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