日向坂46 影山優佳、女優へのあゆみはここから始まる? 映画『かぐや様』出演を機に考える演技力
演技力とはまた違った視点だが、『ひらがな推し』(テレビ東京)時代には、オードリーの若林正恭から求められ、即興で「イタリア民謡(帰れソレントへ)」をアカペラで披露するという強心臓っぷりを見せつけた。サッカー番組でも堂々と自身のサッカー論を展開し、たびたび共演者を驚かせている。この影山の何事にも動じない落ち着きのある性格は、役者の仕事をする上でも活きてくるだろう。
ここ最近の影山の活動を見ていて思い浮かぶ言葉は「切り開く」だ。例えばサッカーでも、影山は好きな気持ちを伝え続け、与えられた仕事場できちんと結果を残し、しっかりと次のオファーへと繋げている。冷静に状況を見極め“求められたもの”を理解し、その上で影山は“それ以上のこと”を現場で返している。得意なジャンルを突き詰めて、自らで道を切り開いていく姿は、同じ日向坂46のメンバーにとっても刺激になっていることだろう。 影山は『Re:Mind』のクランクアップの日、「もっともっと大女優になって戻ってきます」と宣言したという(書籍『日向坂46ストーリー』より)。大女優へのあゆみを再び進める影山の姿に、今後も注目していきたい。
■中山洋平
1983年生まれ。フリーランスの編集・ライター。ボウリング、洋服、ギター、サウナ好き。Twitter