声優 中村悠一、『呪術廻戦』五条悟などで見せる表現の振れ幅 “おいしいキャラ”任される理由とは
中村は声優活動だけでなく、2020年にはフリーライターのマフィア梶田と組んだYouTubeチャンネル『マフィア梶田と中村悠一の「わしゃがなTV」』を開設。先日、梶田と交流のある星野源がゲストで登場したことでも大きな注目を浴びた。構成作家に『ポプテピピック』など手がける漫画家の大川ぶくぶを迎えているほか、スタジオやスタッフも揃え、単独で運営する手作り感のあるチャンネルではなく、しっかりとした「番組」として作り込まれているのが特徴だ。投稿動画はゲーム実況や開封動画が中心で、もともとゲーマーとして有名な中村の趣味と特技を活かした内容となっている。トークと仕切りの上手さも発揮されているので、声優の中村悠一しか知らない人も、ぜひ一度チャンネルを覗いてみてはどうだろうか。
動画やラジオなどで飄々としたイメージの中村だが、過去には自身を「執着がないタイプ」と分析している(※1)。作品ごとに違った役を演じる声優という仕事において、こだわりは時に邪魔になる。声の持ち味は生かしつつ、柔軟にキャラクターに寄り添っていけるところが、長く、幅広いキャラクターを任されてきたゆえんなのかもしれない。これからもぜひ“おいしい役"をかっさらって、世の中を魅了していってほしいものだ。
※1:https://www.cinemacafe.net/article/2017/02/03/46795.html
■満島エリオ
ライター。 音楽を中心に漫画、アニメ、小説等のエンタメ系記事を執筆。rockinon.comなどに寄稿。Twitter(@erio0129)