DEEP SQUAD メンバー分析【入門編】Vol.3:KEISEI
DEEP SQUAD KEISEI、丁寧かつ深みのある甘いボーカル フレッシュな感性でグループを盛り上げるムードメイカーの役割も
TAKA、YUICHIRO、KEISEIから成る3人組ボーカル&コーラスグループ、DEEP。2019年に10周年を迎えた彼らが、オーディション『DEEP VOCALIST AUDITION~FINAL STAGE~』を勝ち抜いた宇原雄飛、杉山亮司、比嘉涼樹と共に、ボーカリストによるエンタテインメント集団「DEEP SQUAD」を結成した。DEEP SQUADは、従来のDEEPの形を継承しつつ、新たに加わったメンバーとの組み合わせでさまざまなボーカル表現を行うプロジェクト。グループ結成からちょうど1年が経った2020年7月22日には、シングル『Get With You』でメジャーデビューも果たし、2021年はさらなる活躍が期待されている。そこで本稿では、DEEP SQUADのメンバーを1人ずつフィーチャー。第3回目はKEISEIについて、グループの歴史と絡めながら紹介していく。
KEISEIは、1986年1月24日生まれで北海道出身。小学生~中学生までは父親の影響で野球をやっており、意外にも音楽にはそんなに興味がなかったという彼。だが、小学生の頃にはジャッキー・チェンに憧れてマネをしたり、ギャグを言って周りを笑わせていたそうで、根っからのエンターテイナーと言えるだろう。「たまたま先に歌に出会ったから歌をやってますが、それがお笑いだったら芸人さんになっていたかもしれない」(引用:TOKYO HEADLINE)と語っており、今もDEEP SQUADのボケ担当(?)としてグループを盛り上げている。野球に打ち込んだ中学時代を経て、実は野球よりもサッカーがやりたかったという理由から、高校生になると遅めのスタートでサッカー部に入部。周りが大学受験に向けて勉強を始めると、高校2~3年からカラオケにハマり、少し遅咲きの青春を謳歌。そこで友人から「上手い」と言われたことから、歌に興味を持ち始めたそうだ。
本人曰く、もともとは“カラオケをガチでやる人”だったKEISEIだが、高校の文化祭で歌を披露するようになり、歌手を目指すことを決意(参照:進路ナビ)。高校卒業後は先生の勧めもあり、上京して、EXILE ATSUSHIやリーダーTAKAも通っていた専門学校ESPミュージカルアカデミーで歌を学んだ。その行動力に歌への真剣な想いを感じる一方で、「でも正直なところ、当時の僕は、歌をやりたいからじゃなくてワクワクしに東京に来たんです」(引用:TOKYO HEADLINE)とも明かしている。ちょうどその頃、EXILE ATSUSHIが“より音楽性の高いものでメッセージを伝えたい”というコンセプトで新メンバーを募り、2004年、“DEEP”の基盤となる4人組R&Bコーラスグループ“COLOR”が始動。ATSUSHI、KIKURI、YORK、TAKAというオリジナルメンバーで、ボーカル&ダンスグループのEXILEとは違う形で活動の場を広げていく。当時、すでにCOLORのメンバーとして活動していたTAKAとイベントをきっかけに出会ったKEISEIは、先輩のTAKAから歌の美学や90年代のR&Bなどを学ぶように。漠然と歌手に憧れながら歌を学んでいた彼にとって、TAKAの影響力はかなり大きかったようで、「ただカラオケがうまくなりたいという程度だった僕を変えて、音楽の道に導いてくれました」(引用:DEEPが提示する、ボーカルグループの新スタイルとは?「より音楽性の高いものを日本語で伝えていく」)と後に語っている。
そして2006年、オリジナルメンバーによるCOLORからTAKA以外のメンバーが脱退。COLORに1人残されたTAKAと、KEISEI、YUICHIRO、元メンバーのRYOを結びつけたのが、同年に開催された『EXILE VOCAL BATTLE AUDITION 2006 ~ASIAN DREAM~』だった。EXILE TAKAHIRO、EXILE SHOKICHIといった今をときめくボーカリストが顔を揃える中、KEISEIは3次審査まで残り、セミファイナリストに。その過程でライバル達から刺激を受け、本気で歌手になりたいと思ったKEISEIは、TAKAの誘いでATSUSHIがプロデュースを手がける新生COLORの一員となった。