香取慎吾&草なぎ剛、ラジオで語ったドラマ撮影での初々しい気持ち 忙しない日々でも笑顔を忘れない“しんつよ”トーク
テレビ番組は非常に多くのスタッフが集まって制作されるもの。香取は、かつて番組の忘年会のような席で、100名以上いるスタッフに1人ひとりお酌をしながら、普段なかなか会うことのない技術職のスタッフも含めて、端から全員の名前を言ってみせたことがあるという。
最後はスタンディングオベーションとなったという感動的なエピソードのあと、香取は「つよぽん、(名前)覚えなさそうだね。覚えようとしてないでしょ?」とニヤニヤ。すると草なぎも「名前は覚えられないね~」と期待通りの返答に、聞いている側としても思わず頬が緩む。
ただ、現場によっては覚えるよう努力する場合もあると付け加える草なぎ。『ペペロンチーノ』では「結構覚えてたよ。話し合ったりとかする人は覚えるよ!」と胸を張るも、「いや、でも、覚えないとダメだな!」と改めて自分を律する草なぎに、香取は「今さら?」と吹き出す。そして、唐突にラジオのスタッフに「お名前なんでしたっけ? ヒロシ? あ、そっち覚えられるわ」とまた予想外な言動で笑いを誘う。
よく考えてみたら、彼らには「今さら?」と驚かされることが多い気がする。番組後半のトークでは「いやぁ、スタッフのみなさんもほんとに寒いしさ、ドラマって大変なんだな。こんなに時間をかけてみんなで作り上げてるんだなっていう感じだよね」と、まるで初めてドラマに出演するかのような初々しい感想で盛り上がる2人。
「5時とかから起きて(撮影現場に)向かったりしてるわけ。あっ、すごいちゃんとやってんな、と思った、今日俺(笑)。でさ、朝早いのにさ、むしろやる気なわけよ。セリフ確認したりとかさ」(香取)、「ちゃんとしないとできないよね。大変だよ、ドラマって。本当に大変!」(草なぎ)と、何十年と彼らが当たり前のようにやってきたことを、改めて「ちゃんとしないと」と言っているのが微笑ましい。
だが、そのすれない感覚。ちゃんと寝て、ちゃんと起きて、スタッフの名前を覚え、美味しいものをいただき、仕事に向き合う。その機会を作ってくれた全ての人に感謝して、彼らは走り続けてきた。生きる本質部分は国民的スターでも、私たち一人ひとりと何ら変わらないと思わせてくれるところこそが、彼らがいくつになってもアイドルとして愛され続けている理由なのではないだろうか。2人が口を揃えて言った「ドラマって大変」という言葉は、そのまま「生きるって大変」にも通じている。だからこそ「一緒にがんばりましょう」と言ってくれる彼らが必要なのだ。
1月25日に迫る『アノニマス』について香取は、「ロケが多いですね。スタジオ(での撮影)はほぼないに等しい。チームの部屋は倉庫みたいなところに組んでるけど、そこを本拠地として、それ以外のシーンは基本ロケ。他のスタジオ撮影はないです」という裏話も明かしてくれた。香取の親友・山本耕史との共演についても「ライバル役! 16年ぶりのドラマ共演って書いてあった。(大河ドラマ)『新選組!』以来みたい」とワクワクしている様子が伝わってくる。
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ただでさえ生きるのが大変な人生の中でも、私たちは今大きな試練の年にいる。それでも、「楽しみですよ」とフレッシュな気持ちでドラマの現場に向き合う“しんつよ”。今年も彼らから笑顔の元気をもらう1年になりそうだ。