LDH JAPAN主催ドームツアー、ライブ市場への影響は? “コロナ以降の新たなロールモデル”となるか
実際にどのようにしてドームツアーを成功させるのかも、注目のポイントだという。
「大規模ライブにおける最先端のノウハウを持っているLDH JAPANが『コロナ禍においても、このように実施すれば安全なんだ』というロールモデルを提示してくれれば、ほかのタレント事務所やライブ事業者もライブを再開しやすくなるでしょう。また、人と人とが集まり、エンタテイメントによる感動を分かち合うという、ライブの本質的な価値を改めて確認するきっかけにもなりうるはずです。その意味でも、今回のLDH JAPANの決断には大きな期待をしています」
LDH JAPANの公式サイトに発表されたコメントによると、ライブ開催にはメンバー、出演者、ツアースタッフ、全国のライブ会場、運営スタッフ、アルバイトなど、年間で約10万人もの人員が必要になるという。それを踏まえた上でLDH JAPANは「『日本を元気に』への想いを実現するために、まずLDHはライブをつくる仲間たちを元気にすることからはじめたい」と、ライブ市場への貢献を目指す意向を表している。(参考:LDHライブ復活へ EXILE TRIBE LIVE TOUR 2021 RISING SUN TO THE WORLDドームツアー開催決定)
今回のドームツアー開催に向けた感染対策を含む詳細については、今後政府から発表予定のイベント開催制限の方針に基づき慎重に対策を検討するため、12月上旬頃の発表が予定されている。大規模ライブの実現で、かつてないほど豊かになった国内のライブ市場は、コロナ禍を乗り越えて再び発展することができるのか。『EXILE TRIBE LIVE TOUR 2021 RISING SUN TO THE WORLD』にかかる期待は大きい。
■日高 愛
1989年生まれの会社員。