NiziU RIMA、高いポテンシャルに甘んじず可能性を追い求める姿 特別な存在感でグループの旗手に

[Nizi Project] Part 2 #3-2

 同楽曲の歌唱者であるJ.Y. Park本人を目の前にしたパフォーマンスに「どうしよう」と不安を感じながら、宿舎のルームメイトであるMAYA、RIKUと思いの内を共有するなど他の練習生たちと深められた交流や、「原曲のままやっても面白くないので、自分のラップを入れようと思いました」「(東京合宿の時よりも)楽しいラップにしよう、自分らしいラップを書こう」といった持ち前の創造性が、RIMA自身をプレッシャーから解放していったのだ。

 その魅力は心から楽しみながら堂々と歌い踊るステージ上の彼女に表され、J.Y. Parkからは「リラックスしていて、ありのままのRIMAさんに見えます」「足りなかった部分より“RIMAさんはこういうジャンルもできるんだ”という可能性のほうが大きく感じられました」と評された。

[Nizi Project] Part 2 #4-2

 もともと備えていた高いポテンシャルに甘んじることなく、自己のさらなる可能性を求めるRIMAの姿はその後も、メンバーから「それまでクールなイメージだったから、ビックリした」と言われるチームミッション「Very Very Very」(I.O.I)でみせたキュートな表情や、その練習段階の「RIMAには本当に助けられました(MIIHI)」「二人の練習のとき、私は人見知りだけどすごく声をかけてくれて優しかった(AYAKA)」とチームメイトから声が上がった仲間想いな側面にも映し出されていた。

 オーディション終盤には、ラップだけでなく歌唱力の上達も称されていたRIMA。ミッションを通じて彼女が拡張していった表現の可能性は、プレデビュー曲「Make you happy」歌い出しとラップパートにおいて“キュートでSWAG”な彼女ならではの魅力で多くの人々の心を掴む特別な存在感へと結び付いている。

「NiziUとして色々なジャンルの曲に挑戦して、世界のみんなに好きになってもらえる音楽を(目指したい)」

 デビュー後の野望をこのように語る彼女はNiziUの持つ表現の可能性をも勇敢に拓く、グループの旗手となっていくだろう。

■菅原 史稀
編集者、ライター。1990年生まれ。webメディア等で執筆。映画、ポップカルチャーを文化人類学的観点から考察する。Twitter

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