Kis-My-Ft2とファンの結束力が形に 『キスマイWEBFES』で届けたパフォーマンスの輝き

 世間では衣装の格差など騒がれたこともあったが、彼らは最初から「7人」だった。7人でなければ成り立たないものを、ライブではこうしてファンに魅せていたのだと、今更ながら知る。

〈この時代のチャンピオンさぁ 掴めNo1

カモンカモンカモン Everybody Go!〉(『Everybody Go』)

 デビュー当時はまだ若さの残る背中が、逞しく成長した。迷わず飛び込み、ついていきたくなる背中だ。この時代のチャンピオンも、No1も、もはや夢ではなく、彼らのすぐそばにある。ライブでのキスマイを見れば、そう確信せずにはいられない。

 先日放送された『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)にて、初のリモートライブを行ったKis-My-Ft2。ライブでも披露したことのない幻の名曲「君想い」に乗せて、今は離れ離れのファンへと想いを届けた。

 かつて同番組では、恩師・中居正広へのメッセージを込めたメドレーを披露。『Johnny's World Happy LIVE with YOU』においても、ファンの希望を熟知したセットリストを組んだ。曲の層の厚さにも驚くが、彼らのパフォーマンスには、常に誰かへの想いがある。だからこそ、ぐっと胸にくるのだと思う。

 ドラマやバラエティ番組など個々のメディア露出が増え、一般層からの好感度も高い彼ら。しかし、本領発揮ともいえる「パフォーマンスの魅力」には、まだまだ焦点が当たっていないと感じる。

 YouTubeという身近な手段で、Kis-My-Ft2のパフォーマンスを観ることのできる『Kis-My-Ft2 WEB FES』。どうか多くの人の目に止まり、彼らの魅力を知らしめるきっかけとなることを期待したい。ステージでの彼らの輝きは、ふと泣けてくるほどに、格別だから。

■新 亜希子
アラサー&未経験でライターに転身した元医療従事者。音楽・映画メディアを中心に、インタビュー記事・コラムを執筆。
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