日向坂46、デビュー1周年を機に振り返る“オードリーとの歴史” 『日向坂で会いましょう』スタッフ愛溢れる演出も

 3月27日にシングルデビュー1周年を迎えた日向坂46。初の紅白歌合戦の出場、また悲願の東京・東京ドーム公演も決定し、アイドルグループとして大躍進を遂げているが、彼女たちの活躍を語る上で、オードリーの存在は欠かせないのではないだろうか。デビュー1周年を機に、改めて日向坂46とオードリーの関係性について掘り下げてみたい。

日向坂46『ソンナコトナイヨ』(通常盤)

 日向坂46とオードリーの出会いは前身グループ・けやき坂46時代に遡る。2018年4月にグループ初の冠番組として始まった『ひらがな推し』(テレビ東京)のMCにオードリーの2人が就任。『乃木坂工事中』(テレビ東京系)、『欅って、書けない?』(テレビ東京)の並びに、彼女たちにとって念願のホーム番組が誕生したわけだ。この時まだ3期生の上村ひなのは在籍していなかったが、ここからオードリーとの歴史は始まった。

 番組初期こそ大人数の女子に対して若干人見知りするオードリーの2人だったが、先日放送された『日向坂で会いましょう』(テレビ東京/以下、ひなあい)の「祝!デビュー1周年。あんな事こんな事あったでしょう!」企画では、すっかり“おひさま”になった春日俊彰の姿があった。2019年に行われたアルバム『走り出す瞬間』(けやき坂46時代にリリース)のバンジージャンプヒット祈願ではレポーターを務めた佐藤満春(どきどきキャンプ/サトミツ)は懸命なメンバーたちの姿に感動し大粒の涙を流していたが、この時春日は「嘘だろ!!?」「しょうがねぇなぁ」と爆笑しつつ少し呆れた様子も見せていた。しかし『ひなくり2019 〜17人のサンタクロースと空のクリスマス〜』で春日は、サトミツ、妻のクミさんとノリノリで日向坂46のライブを観戦していたのだ。富田鈴花、渡邉美穂も春日の本格的な“おひさま化”を受け「本気でいじりにいくと凹んじゃう」と番組内で吐露していたが、それにより春日がただただニヤけるという新しい笑いのパターンも生まれている。

 いじられキャラとして打たれ強い春日は、今後も日向坂46の“公式ド変態”として彼女たちと大きな笑いを生み出していくのだろう。『ひなあい』の最新回では井口眞緒の卒業式が行われたが、この中の若林正恭のコメントはここ最近の日向坂46メンバーへのバラエティ番組における信頼を物語っていたように思う。若林は番組を進行する上で、初期は井口にお笑いの面で頼ることが多かったことを明かしていた。井口は持ち前のマシンガントーク、振り切った変顔など初期の頃からたくさんの武器を持っていた。MCとして番組を盛り上げるため井口に頼るのは当然の選択だったと言える。ただここ最近は様々な笑いのパターンが『ひなあい』で生まれてきた。加藤史帆、佐々木久美のガヤ力はもちろん、上村の天才的な大喜利力、河田陽菜、丹生明里の天然っぷり、宮田愛萌のブリッコ芸...…ほかにも挙げればキリがないが、今の『ひなあい』にはさまざまな角度から笑いを生み出す力があるのだ。だからこそ“初期”という言葉を強調していたように思う。これは紛れもなくオードリーと日向坂46が歩み寄って作り上げてきたものだ。

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