欅坂46、グループに吹き込む新しい風ーー新メンバー加入を機に振り返る、二期生&一期生それぞれの活躍

 二期生がグループを様々な形で盛り上げ始めているのに対して、一期生はひとつ先のステージで奮闘している。菅井は主演舞台『飛龍伝2020』が24日に千秋楽を迎え、東京・大阪のべ20公演を完走した。小林由依は1月24日から放送開始のドラマ『女子高生の無駄づかい』(テレビ朝日系)に第3話からレギュラー出演中だ。ラジオやファッション誌で活躍するメンバーも順調に活動している。彼女たちは個人仕事を通して、外の世界の空気をグループに持ち込んでくれることだろう。

 そうした状況の中で、昨年よりスタートしたイオンカードとのキャンペーンが刷新されている。今回は”新生活”を思わせる爽やかな映像の中で、登場人物それぞれの思いが描かれた。キャンペーンサイトにある「メンバーの相関図」によると、すでに社会人として活躍する先輩(一期生)と、彼女たちに憧れる後輩(二期生)という設定があるようだ。実際のメンバーたちの関係性とも重なる部分が多々あり、単なる広告以上の“欅坂46の物語”を扱ったメタ的なストーリーとしても楽しめる。(参照

イオンカード×欅坂46 WEBムービー 「わたしの道」篇

 キャッチコピーは“次の自分へ、進むあなたに”。小林のブログによれば「前回までは1期生が、それぞれ悩み、葛藤し、それを乗り越え前へ進んでいくといった物語でしたが、今回は、悩みを抱える2期生に1期生が手を差し伸べるような物語になっていて、今までのCMと比べると物語の主人公たちが成長しているのが分かります」とのこと(参照)。

 本格的に欅坂46として活動し始めた二期生たち、そして外仕事でそれぞれの力を発揮する一期生たち……そうしたそれぞれの立場や状況を考えれば、先輩と後輩が手を取り合って前へ進む、まさに今の欅坂46を象徴するような内容である。9枚目シングルの発売が頓挫している現在、CMで流れる曲のタイトル「誰がその鐘を鳴らすのか?」も示唆的だ。暗中模索の今、個々のメンバーが見せる姿勢が重要になってくるのかもしれない。

■荻原 梓
J-POPメインの音楽系フリーライター。クイックジャパン・リアルサウンド・ライブドアニュース・オトトイ・ケティックなどで記事を執筆。
Twitter(@az_ogi)

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