YOASOBIは2020年要注目新人となるか? 「夜に駆ける」Spotifyバイラルチャート急上昇を受けて

 今回のバイラルチャート入りは、これらの楽曲やMV、先述した「幽霊東京」のセルフカバー動画などの公開が集中していること、大きなプレイリストに入ったことも理由の一つとして挙げられるが、なにより大きいのはコンテンツとしてのパワーだろう。先に記したような楽曲の持つパワーが凄まじいものであるということが、先週以降にラジオオンエアが増加したことなどからもよくわかるし、椎名林檎のツアー映像や、Maison book girl「闇色の朝」MVなどを手掛けた東京藝術大学在学中の注目クリエイター・藍にいなが手がけた映像や、『タナトスの誘惑』自身の持つ物語としてのポテンシャルが噛み合ったからこその結果なのかもしれない。余談だが、個人的には欅坂46が「避雷針」や「語るなら未来を……」などで見せる世界観ともマッチしているので、この2点が交わる未来も見てみたい。

 先々が楽しみなYOASOBIだが、1月18日には第2弾楽曲の「あの夢をなぞって」(いしき蒼太原作『夢の雫と星の花』)も公開される。この楽曲を待って、彼らが2020年注目の新人足りえるのかどうかをあわせて判断してみるのもいいかもしれない。

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