1stソロライブ『OVERTURE - 序曲 -』
VTuber 富士葵、1stソロライブで伝えた“歌劇団”への感謝 草野華余子による新曲も初披露
ここで、アプリ「カスタムキャスト」で富士葵自身が作成したVTuber・冥土之土産と、新人VTuber・二寺蒼五がゲストとして登場。「二人の距離はドッグラン」を3人で歌った。ゲスト2人の退場を惜しむ声に、富士葵が「なんで今日イチ盛り上がってんの(笑)」と焦りを見せると笑いが起こる。続いて演奏された、女子野球マンガ『花鈴のマウンド』の新CMソング「オーバーライン」では観客も振り付けを踊り、会場は一体となって盛り上がった。
この日、本編のラストを飾ったのは2ndシングル曲「エールアンドエール」。閉幕を残念がる声もあったが、「ついにあの曲をみんなで歌う時がきた!」という富士葵の声に、再びファンは興奮を見せた。〈応援だ!応援だ!いっせーので応援だ!〉というサビのフレーズを元気よく合唱し、一旦ライブは幕を閉じた。
すぐにアンコールが始まると、最後のオリジナル動画「序曲」が流れ、ライブ当日の富士葵の様子が映し出された。動画の中で語られたのは、自分を見守ってくれているファンへの感謝とこれからも“キミの心の応援団長”として活動を続けていくことへの決意。ファンへの気持ちが詰まった動画が終わると、ライブTシャツを着た富士葵が再びステージに登場した。
アンコール曲「ユメ⇒キミ」では〈終わらない希望 見つけに行こう〉と、この先も新しい景色をファンと共に見つけに行く決意を歌った。富士葵は、ファンに「みんな大好きだよ!」と告げ、合言葉でその場を締めて退場。それでもなお会場の熱気は冷めやらず、富士葵コールが鳴り響く。それを受け、富士葵がアナウンスで「気をつけて帰ってね」とファンに最後の挨拶と感謝を告げ、1stソロライブは閉幕した。
当日の夜には、自身のチャンネルに「富士葵からのメッセージ【ソロライブを終えて】」というタイトルの動画を投稿し、1日の思い出を語った。セットリストやストーリー構成、照明演出など富士葵自身が舞台監督となり、作り上げた人生で一度きりの”1st”ソロライブ。今回のライブを含め、これからも彼女はVTuberとして新たな挑戦を続けていくのだろう。
なお、今回のライブ『OVERTURE - 序曲 -』の模様は11月20日に発売予定の1stフルアルバム『有機的パレットシンドローム』の初回限定デラックス盤に収録される。またニコニコ生放送にて、チャンネルへ入会または生放送チケットを購入することでも全編視聴可能だ。
■清水 莉子
1994年生まれ。
エンタメ系の記事を主に執筆するフリーライター。
「エンタメも人生も、考察してはじめて面白い」がモットーです。
Twitter(@marmriotharis)
(写真=カワベミサキ)