韓国R＆Bシンガーソングライター Eyediが語る、アイデンティティへの強いこだわり

自分の生み出した作品に責任を持つ歌手でありたい

ーー普段のEyediさんはどんな人ですか？

Eyedi：ひとりでいるのが好きですね。音楽やファッションに関するあれこれをインターネットで調べたり、ショッピングをするのも好きです。最近は、ファンのみなさんの夢を叶えるYouTubeチャンネル「へドゥリム（Hey,Dream）」を開設したので、時間を見つけてはファンの方に会いに行って、その人の願い事を叶えるお手伝いをしています。ファンの方にとっても、私にとっても素敵な思い出になったらいいなと思って。

ーー「へドゥリム（Hey,Dream）」では今までどんなお願いごとがありましたか？

Eyedi：お悩み相談、服のコーディネートを考えてほしい、通っている学校でライブをしてほしいなど、ささやかなお願いから大きな夢まで、いろんな要望をいただきました。ファンの方の声を集めて、その中から私が選んだものを「へドゥリム（Hey,Dream）」で叶えているんです。日本のファンの方ともいつか一緒の時間を過ごしてみたいですね。お話したり、ショッピングに行ったり、悩み相談をしたり、いろんなことができたら楽しそう！　もしお店をやっている方なら、1日店員をしてほしいというお願いごとでもいいですし、ボランティア活動もしてみたいです。

해드림! (Hey, Dream) EP.01 - 첫 번째 행운의 주인공 / 아이디 (Eyedi)의 소원 성취 프로젝트

ーー「へドゥリム（Hey,Dream）」のほかに、日本で今後どんな活動がしてみたいですか？

Eyedi：ファッションに興味があるので、もし叶うならモデルのような仕事もしてみたいです。そして全国ツアーも！　それと今、韓国でも演技の勉強をしているので、これから日本語の勉強をがんばって、いつかは日本のドラマや映画に出演してみたいです！

ーー好きな日本の映画やドラマは？

Eyedi：『1リットルの涙』は今観ても感動しますよね。私はもともと悲しい映画をよく観る方ではあるのですが、『1リットルの涙』は毎回、必ず泣きました。みなさんの演技が素晴らしくて……夢中になって観ました。もし自分が出演するなら、学園ものや日常生活を描いたドラマに出演してみたいです。でも、まだまだ演技経験がないので、まずはいろんな役を演じてみたい。自分に合った作品で、自分に合った演技を身につけることが大事ですよね。

ーー日本の音楽についてはどうでしょう。好きな歌手はいますか？

Eyedi：同じレコード会社のaiko先輩が大好きです！　もしいつか一緒にコラボができたら夢のようですが、まずは少しでも近づけるよう私ががんばらなくちゃですね！

ーー日本で誰かのライブを観たことは？

Eyedi：残念ながらまだないんです。サマーソニックも、出演とまではいかなくても、観に行くだけでもしたいんですが……そのうちいろんなライブを観る機会にも恵まれるとうれしいです。

ーーさきほどファッションが好きというお話がありましたが、今はどんなファッションに興味がありますか？

Eyedi：好きなファッションはシーズンによって変わりますが、最近はレトロな服が好きですね。最近は全体的にニューレトロが流行ですし、ファッションもそう。上はタイトに、下はワイドパンツなどゆったりした服を着ることが多いです。足が長く、スタイルがよく見えるんですよ。メイクも同じくらい興味があって、大事な日の朝は毛穴用パックをします！　私はmedicubeを使っているのですが、むくみも引いて、お肌はしっとり、毛穴は引き締まって化粧ノリがよくなります。もちろん日本の化粧品も大好き。普段から愛用しているので私の化粧ポーチは日本製のコスメでいっぱいなんです！　特にアイメイクはKISSMEがなかったら完成しません（笑）。

ーー日本の女の子に向けて紹介したい韓国カルチャーはありますか？

Eyedi：1年に2回あるファッションウィーク（東大門・DDPで行われる華やかなショー）がおすすめです！　世界中からトレンドセッターが集まるイベントなので、ファッションに興味のある人はきっと楽しいと思います。それにおいしいものもたくさん食べられますよ（笑）。

ーーでは最後に、シンガーソングライターEyediとしての夢、最終的な目標を教えてください。

Eyedi：私は「好きなことと、うまくできることは違う」ということをいつも肝に銘じています。好きだけどうまくできないことを仕事にしてしまったら、固い地面を掘るようなもの。だから好きなことと、うまくできることをきちんと区別して、プロフェッショナルでありたいと思っているんです。あと、私は音楽番組やランキングで1位になるために歌手になったわけではないので、これまでも、そしてこれからも、自分自身に誇れるような自分の生み出した作品に責任を持つことのできる歌手でありたい。最近、あるファンが「流行を追わず、Eyediさんらしい音楽を作り続けてくれてありがとう」というコメントを残してくれたのですが、本当にうれしくて、心があたたかくなりました。私は、私のファンの方が他の誰かに「この人の曲を聴いてみて」と自信を持っておすすめできるような歌手でありたいです。

（取材・文＝尹秀姫）