ナナヲアカリ、“憧れの会場”で見せた様々な表情 『DAMELEON』発売&ツアー開催も発表

 ナナヲアカリが、自身最長のツアー『ススメ!!しあわせ症候軍ツアー』のファイナル公演を5月24日に東京キネマ倶楽部にて開催した。同ツアーは1st E.P『しあわせシンドローム』を掲げ、全国8カ所を廻ったもの。東京キネマ倶楽部はナナヲがかねてから憧れの場所だったという。

 開演時間を迎え暗転すると、大歓声に包まれてドット柄の衣装を着用したナナヲとバンドメンバー・えんじぇるズが登場。1曲目の「ダダダダ天使」で一気に会場をヒートアップさせ、その後も「おばけのウケねらい」「ディスコミュ星人」とキャッチーな振り付けとともに、初っ端からハイテンションな楽曲を次々と披露していく。「幸せになる準備はしてきましたか?」と客席を煽り、「なんとかなるくない?」へ。MCでは観客の声に応え、少し緊張していることを明かしながらも、「ウツムキブレザー」、「事象と空想」では伸びやかな歌声を聴かせる。

 さらにEPから披露された「シアワセシンドローム」では、野良いぬ(VJ)とともに「S・A・W・S」のダンスを指導する場面も。MCでも観客からの質問に答えるなど、客席を巻き込み、全力でライブを楽しませようという気概が感じられた。

 一方、「ナンセンス・ハビット」や「一生奇跡に縋ってろ」ではクールな一面も見せる。ナナヲの歌声にはキュートな印象があるが、こうしたロックチューンにもしっかりと馴染むから不思議だ。

 その後ツアーの思い出を振り返る仲睦まじげな映像が流れ、ライブは後半戦へ。レトロな会場の雰囲気にぴったりな花柄のワンピースに身を包んだナナヲがサブステージから現れ、「パスポート」を歌唱した。その後も「kidding」「Youth」「ひとりごと」と序盤の雰囲気とは一転した、切なげな歌声を聴かせていく。ぐっと大人びた表情を見せるナナヲに会場が魅了されていくことを感じた。

 その後、「んなわけないけど」「インスタントヘヴン feat.Eve」とステージを所狭しと動き回りながら、再びハイテンションな楽曲を歌唱。最後は〈無邪気を捨てずに大人になれるかな〉と大人と子供の間で揺れる思いを歌う「オトナのピーターパン」で締めくくった。

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