2019.02.17 12:00

アニメとの親和性、SNSのバズ、ワールドワイドなMV……安田レイ「blooming」の魅力を解説

文＝森朋之

　また、TikTokも話題に。おさき、ゆっちーといった若年層に人気のTikTokerを起用。サビのフレーズを楽しそうに歌い上げる動画を次々と発信し、アニメの視聴者層にも確実に浸透し始めている。“熱唱したくなる応援歌”というキャッチコピーも楽曲の魅力をわかりやすく訴求。これらのTikTok動画がバズを起こしている状況が、「blooming」を広める高い効果を生み出していることはまちがいないだろう。

@yuchiyuchi19 #風効果 #熱唱 #安田レイ #blooming パパはドライヤー係😏楽しかった😊気持ちよく熱唱🎤 ❤押しにいきます❤ #PR ♬ 安田レイ blooming - おさき🤷‍♀️

　すでに超先行で配信されている「blooming」アニメサイズver.に続き、2月17日に音源配信がスタート。さらにYouTubeでMVを公開され、花を想起させる映像のなかで繰り広げられる、安田レイのエモーショナルなパフォーマンスにも注目が集まっている。このMVにはマドンナのツアーに参加したことで知られるAYABAMBI、安室奈美恵のバックダンサーのほか、数多くのアーティストの振り付けや演出を手がけている“えんどぅ”が出演。楽曲のメッセージ性を描き出す身体表現は、まさに世界レベルと言っていいだろう。アニメ作品との親和性、SNSを効果的に使った施策、ワールドワイドなスケールを感じさせるMVのクオリティ。さまざまな角度から堪能できる「blooming」は今後さらに大きく拡散されることになりそうだ。

■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。