宮脇咲良ら参加のIZ*ONE、『FNS歌謡祭』にて日本の音楽番組初歌唱 グループ独自の強みを解説
統一された衣装と、適度に抑制の効いたなめらかで優雅なジェスチャーがグループとしての一体感を生んでいる点が、IZ*ONEが持つ第一の強みだろう。
また、しなやかで細かい手の動きや幾何学的なフォーメーションが印象的なコレオグラフィの例としては、今年デビューした公園少女(GWSN)の「Puzzle Moon」も忘れがたい。しかし公園少女は7人組ということもあり、IZ*ONEよりもタイトにまとまったスマートなパフォーマンスになっている。
「La Vie En Rose」と同じコレオグラファー(チェ・ダソム)が手がけたGFRIEND「Love Bug」も、指先までを使ったやわらかなジェスチャーをフィーチャーしているものの、こちらも6人組でタイトさが押し出されているように思う。
対して、IZ*ONEの万華鏡のようにステージ上を埋めるパフォーマンスは、彼女たちの第二の強みだ。
こうしてみると、大人数を活かした華やかなフォーメーションチェンジと、咲き乱れる薔薇のようなしなやかさを感じさせる指先の動きが調和した「La Vie En Rose」のコレオグラフィとそのパフォーマンスは、日韓のコラボレーションから生まれたアイドルグループが、その技量の高さとチームワークを誇る絶好の舞台だと言える。
冒頭で述べたように、『PRODUCE 48』では日本のアイドル文化と韓国のそれとのギャップが良かれ悪しかれ話題となったために、研ぎ澄まされたパフォーマンスをこなしてみせる3人の日本人メンバー(宮脇咲良、矢吹奈子、本田仁美)の活躍は素直に喜ばしく、驚きだ。同曲のMVでの3人の見せ場も、各々が持つ魅力を引き出している。とりわけ鮮やかな赤のドレスと壁紙に囲まれた宮脇咲良のショットは深い印象を残す。
IZ*ONEの特徴的なコレオグラフィを考えるにあたってK-POPのMVやパフォーマンスのクリップを見返してみて、アイドルのパフォーマンスに求められるクオリティがどんどん上がっていることを改めて認識した。手の動きが印象的なコレオグラフィとして最初に思い浮かんだのは、ヴォーギング風のジェスチャーを取り入れた2015年リリースのf(x)「4Walls」だった。
ダンサブルな楽曲もメンバーたちのパフォーマンスも色あせてはいないものの、「La Vie En Rose」や「Puzzle Moon」の達成は確かにその先に行っているように思える。IZ*ONEの活躍が、日本のお茶の間に今後どんなインパクトを残すかが楽しみだ。
■imdkm
ブロガー。1989年生まれ。山形の片隅で音楽について調べたり考えたりするのを趣味とする。
ブログ「ただの風邪。」