欅坂46 志田愛佳、突然の卒業発表 グループの土台を作った“クール”と“ピュア”の側面

 欅坂46の志田愛佳が11月16日、グループからの卒業を発表した。今年の5月から体調不良による治療専念のため活動を休止していたが、そろそろ復帰するのではないかと期待していたファンも多かっただけに、残念な結末となってしまった。欅坂46からはこれで今年3人目の卒業発表となる。

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 志田愛佳は、欅坂46の1期生として2015年にオーディションに合格。2ndシングル「世界には愛しかない」では1列目に抜擢されると、グループ内ユニット・青空とMARRYに選ばれるなど運営からの期待も大きく、ファンからの人気も高いメンバーのひとりだった。冠番組『欅って、書けない?』(テレビ東京)では、メンバーの個性がまだ見えづらかった番組初期にいち早く渡邉理佐と2人で”ザ・クール”と呼ばれるなど持ち前のクールな性格で人気を博し、グループを牽引する存在となっていた。

 彼女の面白いところのひとつに”髪型”がある。初期のセミロングから徐々に短くなり、ばっさりとショートに変えた3rdシングル「二人セゾン」あたりで現在の長さに落ち着いたが、定着していくイメージからまるで逃れるかのように頻繁に髪型や髪色を変え続けるため、ライブやテレビ出演する度に彼女のヘアスタイルがファンの間で話題となっていた。清楚なイメージのある坂道グループでは異彩を放つ存在で、20人を超える大所帯グループでも埋もれることなく目立てたのがこの”明るい髪色のショート”であった。

 ただし、無闇に目立とうとしているのではなく、自分の好きなようにやっていたら自然と目立ってしまっていた、というバランスなのが重要だ。彼女はいわゆる新人タレントにありがちなガツガツと前へ出るタイプではなかった。たまに発するひと言だったり、画像1枚に1文だけ添えるようなそっけないブログが逆に好感を持たれていた。そういう意味では、彼女は自分を、今の時代にどういう形で発信するのが効果的なのか見極める能力に長けていたとも言えるだろう。

 また彼女は、自分の好き/嫌いをしっかりと表に出す性格であった。提案に対してちゃんと自分の意見を口にする。するとMCが拾う→結果盛り上がる、というパターンが生まれていた。自分の意見が場を乱してしまうのではないかと不安になるのではなく、とりあえず口に出すという場面が何度もあった。彼女はまさに「不協和音」を恐れない、欅坂46が訴えかけるメッセージの体現者でもあったのだ。それ故に、心ない人々からの批判に晒されることも多く、精神面での苦労は計り知れない。

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