GENERATIONS「少年」はすべての夢追う人を肯定する楽曲に 『Mステ』出演に寄せて
「少年」には、こうした経験を積んだ彼らだからこそできる表現が詰まっている。同曲での片寄と数原は、感情的になりすぎることなく、優しく包み込むように歌っている。彼らの歌は、決して独りよがりになることなく、様々な夢の形を肯定しているように聴こえてくるのだ。こうした表現は、夢を追うことの苦悩を理解しているからこそできるものなのではないだろうか。一方、大サビパートではエモーショナルに歌い上げており、“GENERATIONSを背負っていく”という片寄と数原の覚悟が歌声からも伝わってくるようだ。
そんなメインボーカルとは対照的に、パフォーマーは熱情的な振り付けで楽曲を盛り上げる。細かな動き一つ一つに緩急をつけて情感漂わす彼らのダンスは、自然と主人公の感情を想起させ、見ているだけで胸に迫るものがあるのだ。
今回の『ミュージックステーション』でテレビ初披露となる「少年」。これまでの自分を振り返りながら聴いてみてほしい。彼らの歌とダンスは、夢に向かって走り続けてきた人々に寄り添ったパフォーマンスとなるだろう。
(文=北村奈都樹)