『Feat.ソニーミュージックオーディション』ファイナリスト インタビュー(後編)

SNS時代に音楽をリスナーへ届ける方法とは? SUKISHA、葉山柚子、夜中出社集団に聞いた

葉山柚子「新しい人に応援してもらうための努力が必要」

 葉山柚子は、ライブ配信アプリ「イチナナ」で9万人のフォロワーを持つ人気の17ライバー。同じライブ配信アプリ「Uplive」でも中華圏から絶大な人気を誇っており、日本語と中国語を交互に使い分けながら、一人ひとりのコメントに応えていく親しみのある配信が人気の理由だ。『feat.』ファイナリスト進出にあたり、葉山はおよそ2カ月に渡る『葉山柚子の挑戦!!日本一周フォロワー10万人の旅♪~私らしい音楽を見つける為に~』と題した、日本一周の旅を現在敢行中。Instagram、Twitter、YouTubeなどで、旅の模様が随時アップされている。

ーー葉山さんは、ライブ配信アプリで多くのフォロワーを獲得し、約2年間毎日ライブ配信を行ってきました。まずは、配信を始めた理由から教えて下さい。

葉山柚子:最初は「Uplive」で配信をスタートし、知り合いの方に勧められたのがきっかけでした。現在「イチナナ」では約9万人、「Uplive」では、中華圏の方も多く約40万人の方にフォローしていただいています。始めた頃は1日1回の配信で5時間放送することもあったので、それが応援してくれるきっかけだったのかなと思います。当初はトーク中心の配信がメインだったのですが、ファンに向けた曲を歌ったり、メッセージを紙に書いたり、ファンと一緒に遊べるゲームやコンテンツをどんどん取り入れていきました。周りの方にも支えて頂き、試行錯誤しながら一生懸命やってきましたが、「あんな子がこんなことするんだ」ってファンの方にも喜んでもらえていたと思います。毎日配信をしているとどうしても飽きられてしまうので、常に新しいことに挑戦するようにしています。

ーー今はどのくらいの時間配信を行っているんですか?

葉山:今は毎日2時間くらいの配信をしています。大体1万から2万人の方に見ていただいていますが、多いときは3万人、4万人に見ていただくこともあって。こちらからは見えないのであまり実感はないのですが、改めてその人数を想像すると自分自身とても驚いています。

ーー『feat.』ではどんな配信を?

葉山:愛犬のクロエと一緒に「日本一周フォロワー10万人の旅」に出ます。基本的にはInstagramを中心に運用していくのですが、Twitterのフォロワー数も一緒に増やしていけたらなと思います。このオーディションのグランプリになるために、初めてギターでの弾き語りに挑戦しますし、この旅の中でアーティストとしての葉山柚子を見つけたいです。もちろんライブ配信も行いますし、YouTubeにも動画をアップしていく予定です。

葉山柚子 マイナーコード MV

――なるほど。実際に自分の足でファンに会いに行って着実に数字を重ねていくと。

葉山:ライブ配信を見てくれる方々が日本全国にいるので、ファンのみなさんに会いに行く良いチャンスだと思っています。旅の道中でギターを練習し、各地で路上ライブに挑戦したいです。でも、これまで行ったことのない地域にも行くので、配信を見ている人や地域の方々に助けを求めることもあると思います。本当にきつくなった時は、「今どこどこにいるから、来てー!」って呼びかけるかもしれませんね(笑)。

――ゴール地点は決めているんですか?

葉山:明確なゴールは決めていませんが、ギターを背負いながら富士山に登り、ラストは地元の神奈川で自分を見つめ直します。あと、これは番外編的な感じですが、9月には台湾にも行く予定です。

――葉山さんは『feat.』のファイナリストとして、SNSでバズらせるための作戦はどう考えていますか?

葉山:背中にQRコードを貼ったオリジナルTシャツを着て、とにかく一人でも多くの人に会い「フォローしてください」とお願いします。「会ったことある」「見たよ」っていう一つひとつの出会いが、私がこの先SNSでバズったときに、大きなアドバンテージになると思っています。

――ライブ配信アプリで、フォロワーが増えたと感じたアピールの仕方はありましたか?

葉山:台湾の曲を歌ったりしたことで台湾のフォロワーが増えましたし、それから継続して見てくれるようになって。あとファンの方の名前を覚えてコミュニケーションを取ったり、曲のリクエストがあれば次の日に歌えるように準備したりと、そういう努力はしていました。

――優勝賞金はどのように使う予定ですか?

葉山:優勝賞金を使ってセブ島でMV撮影をしたいです。オーディションの後は日本一周で私のことを知ってくれた人も増えていると思うので、見ている人にとってもご褒美的な配信ができればな、と。私は基本的に部屋の中で配信をしているので、たまに外に食事に行ったり、表参道とかを散歩していると、みんなも喜んでくれるんですよ。私にとっても、ファンにとっても嬉しい配信になるんじゃないかなって。

――葉山さんの目標とするアーティスト像を教えてください。

葉山:ジブリの音楽が好きで、目標はジブリの主題歌を歌うことなんです。特に、「さよならの夏~コクリコ坂から~」「いのちの記憶」の2曲が好きですね。世界観はシンプルなんだけど、歌詞の中に様々な世界観や人、ストーリーがあって、いろんな解釈ができるのも好きなんですよ。私もみんなで一緒に楽しめるような曲を歌っていきたいですし、いい意味で“学芸会”みたいなライブをやってみたい。歌うだけのライブじゃなくて、色んなことを詰め込んだエンタメショーにできたら良いなって。やっぱり、ファンが楽しんで、元気になってくれるようなステージをやりたいので。

ーー『feat.』ファイナリストとしての意気込みを聞かせてください。

葉山:この旅ではライブ配信を通して、弾き語りでの路上ライブだったり、ファンの人とのふれあいをリアルタイムで見せられると思っています。その出会いを通じて楽曲を制作していく過程も配信できます。それに台湾を始めとした海外のファンからもグローバルに応援してもらえるというのも私の強みだと思うので、ほかの人に負けない一生懸命な部分を武器に、できることは全て、全力で挑戦していきたいです。チャンレンジがテーマなので、日本一周の中で『各地の日本一〇〇!』にも挑戦し、新しい葉山柚子を見せていきたいです。

■葉山柚子
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