Hey! Say! JUMPは宇宙規模の愛でつながっている “帰りたくなる場所”を守るグループの結束力

 相手の言動に興味を持ち、じっくり聞く、というのがHey! Say! JUMPの“仲の良さ“の秘訣なのだろう。そして、相手のことを知ったら今度は、自分のことを知ってもらおうと伝える努力を続ける。「僕は映画のプログラムを見るかな、ピーンまでの間に」と話し始める有岡。さらに「日本と香港間での飛行機では『坂道のアポロン』やってましたね」と、知念が主演を務めた映画についても触れるのを忘れない。「見た?」と聞く高木に「あの、僕は映画館で見たので!」と誇らしげな有岡。この発言に高木は「いやいや、みんなで見たから(笑)」と思わずツッコミを入れていたが、聞いているこちらとしては「いやいや、みんなで見たんかい(笑)」と、その仲睦まじい様子にツッコまずにはいられない。

 その後も「降りるときのピーンで、みんなの早い動きが好き」(有岡)、「わかるわかる」(高木)と、何気ないシーンから“好き“や”面白い“を共有していく姿が印象的だった。些細な風景も、9人で経験したことで、忘れたくない思い出になる。厳しい現実が、夢のような時間にもなる。その矛盾こそが、私たち人間の愛のありかなのだろう。今夜のライブは、宇宙規模の愛でつながった9人と共に過ごすことで、Hey! Say! JUMPという共同体に触れる温かな時間になるはずだ。

(文=佐藤結衣)

※高木雄也の「高」はハシゴダカが正式表記。

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