星野源、『未来のミライ』で声優としてもさらなる注目集めるか 細田守監督を参考にした役作りも
また、細田監督作品と星野の歌詞の世界観にも共通点がある。「Family Song」で新しい家族の形を描いた星野は、『未来のミライ』について「『血がつながっていなくても家族になれる』。世界中で抱えている問題意識でもあると思います」「今回は『血がつながっている家族も、家族になることは大変だ』ということを描いてます。(細田監督の作品は)家族映画の最先端なんです」とコメント(参考:星野源が熱弁! 細田守監督の作品は「家族映画の最先端」/映画.com)。これまでも細田監督作品には宮崎あおいや役所広司などの俳優が起用され、話題を呼んできた。中でもこうした考え方を持つ星野は、より作品の世界、そしておとうさん役に深く入り込むことができるのだろう。
星野は中学一年の時に初めて大声でセリフを言った際を振り返り、「胸がスカッとして、『俺これで生きられる!』と思った」と発言していた(参考:7月12日放送『ZIP!』)。星野にとって俳優や声優はまさしく天職だ。シンガーとしての地位を確立し、俳優としても認知度を高めている星野。彼の魅力の一つは、聞いている者に安心感を与える“声”だ。これまでの作品とはまた一味異なる星野の声が楽しめる『未来のミライ』は、子どもやその親世代にも声優としての実力を知らしめる作品になりそうだ。
(文=村上夏菜)