竹達彩奈、“肉”と“笑顔”がアーティスト活動の原動力に 『バースデーイベント2018』レポ

竹達彩奈、バースデー公演レポ

 今年で7回目のバースデーイベントを迎えた竹達だが、最初の頃はステージに立つときも怖い気持ちのほうが強く、ライブ前は緊張してご飯も喉を通らないほどだったという。だが「今日は朝ごはんに家でカレーを食べたし、お昼ご飯はロコモコを食べたし、さっきもお肉を食べさせてもらったり、休憩中も差し入れでもらったゼリーを食べたりとか(笑)」と、いまはあたたかな応援もあって、安心してライブに臨めるようになったと語り、ファンを喜ばせる。そして「この幸せな気持ちを、国の曲に込めてみなさんにお届けしたいと思います」と語り、最後のナンバーへ……と思いきや、ここでバンドがサプライズで「ハッピーバースデートゥーユー」を演奏し始め、お客さんも大合唱であやちの誕生日を祝福。さらに29種類の肉の部位を使ったという特大の肉ケーキがステージに運ばれる。バンドメンバーからもコメントカードと「いきなり!ステーキ」の肉マネーギフトカードが贈呈され、竹達は肉ケーキの唐揚げを食べながら29歳になった喜びを噛み締めていた。

 そして今度こそこの日のラストナンバー、竹達の公式ファンクラブ「あやな公国」国歌として制作された「apple*colorful*princess」へ。ホーン入りのゴージャスかつキラキラしたサウンドに乗せて〈『お姫様』なんてガラじゃないけれど〉〈四六時中わたしのことを、想っていてね?〉と歌われるこの楽曲の歌詞を書いたのは、もちろん竹達本人。控えめなところを見せながらも、どこかワガママで可愛らしい振る舞いが似合ってしまう彼女は、やっぱり公国民にとってのプリンセスなのだ。29歳になっても変わらずマイペースで、時にレディーとして成長した部分を見せながらも、夢中でお肉にかぶりつき、笑顔いっぱいで楽しそうに国民たちとのひと時を過ごすお姫さま——この時間こそが、彼女のアーティスト活動の原動力になってるんだろうなと思わせる、幸せなムードに溢れたパーティーだった。

■北野 創
音楽ライター。『bounce』編集部を経て、現在はフリーで活動しています。『bounce』『リスアニ!』『音楽ナタリー』などに寄稿。

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