NEWS、サッカーテーマソングに共通する特徴は? 2018年W杯をサムライ「BLUE」に染める

 これらの楽曲は、多くがヒロイズムを中心としたクリエイターチーム「ever.y(エバー.ワイ)」が手がけている。サッカー大会テーマソング以外にも、数多くの楽曲をNEWSに提供しているため、彼らの歌声を熟知したチームだ。手越祐也の歌い出しから、小山慶一郎、そして加藤シゲアキへ。ときにハモリを加えながら、増田貴久へとつなぎ、4人揃ってサビへ……それは観客を高揚させるというゴールに向けた巧みなパス回しのようなパート分け。もちろん曲によって、増田のラップや手越のシャウトなど、個人の技を見せる場面もありながら、これがNEWSアンセムの王道パターンとも言えそうだ。

 今回の「BLUE」にも、その正攻法が取り入れられている。落ち着いた歌い出し、そして徐々にリズムに乗り、サビまで歌いつないでいく期待感。サビ前の〈這いつくばって昇ろう さあ頂きへ〉は、サッカーでゴール前までボールがスムーズに運ばれたときのように、聞いているこちらの胸を高ぶらせる。ゴールネットを揺らすがごとく私たちの耳へと届けられるサビは〈吠えろ“にーっぽん”、いざ“いーこう”〉だ。そのメロディは、何度もやってくる。仮に1度目はノリ損ねても、チャンスは続く。そして、気づけば一緒に口ずさんでいるはずだ。24日深夜は思う存分サムライ「BLUE」に染まって、日本代表を応援しよう。

(文=佐藤結衣)

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