Theピーズの日本武道館から1年 休止状態にしびれを切らせ、「一人ピーズ」を観に行ってきた

 と、気になったので、「一人ピーズ」を観に行って来ました。考えたら僕も「一人ピーズ」のライブ、昨年7月の千葉のフェス『PEANUTS CAMP』で観たきりだし。

 5月4日と5日に、高田馬場に新しくできたBLAH BLAH BLAHというライブハウスでワンマン2デイズがあったので、そこに行きたかったんだけど、あいにく2日とも、知った時には自分に別の予定が入ってしまっていた。

 なので、そのあとのライブを探して、2本行った。5月13日新宿紅布のイベント『新宿コネクション』と、5月19日、水中、それは苦しいのジョニー大蔵大臣プレゼンツで、上野恩賜公園野外ステージで開催されたイベント『水中音楽祭2018』だ。

 まず5月13日紅布。赤い夕陽、ハッチハッチェルオーケストラ、一人ピーズが出るイベントで、オープニングアクトで元ハミングスの角森隆浩がウクレレ弾き語りで出演。なお、ハッチハッチェルオーケストラは元デキシード・ザ・エモンズのハッチハッチェルこと八馬義弘のバンド。赤い夕陽は、Theピーズの二代目ドラマーのウガンダがドラムで、ベースはかつてピーズのサポートを務めたアキラ(活動休止前、はるがボーカル&ギターでサポートでアキラが入って4人編成でやっていた時期があったのです)。ちなみに、この日がレコ発ライブだったようです。

 と、付き合いの長い人たちに囲まれているからか、はる、ちょっとリラックスムードで機嫌よさそう。シャリシャリに歪ませた音のアコースティックギターをかき鳴らしながら、「バカのしびれ」「実験4号」「ブリロー」「眠る前に一発」「ブラボー」「フォーリン」「氷屋マイド」「異国の扉」「電車でおでかけ」「今度はオレらの番さ」の10曲を歌う。

 あ、「フォーリン」というのは新曲、とMCでおっしゃってました。はるのブログによると、昨年の秋あたりからライブで披露している模様。ただ、まだ仕上がっている状態だとは言い難いようで、歌い終わって「ダメだ、まだ6割くらいだ」みたいなことを漏らしておられました。

 で、次、『水中音楽祭』。紅布でもこのイベントの告知をしたことはしたが、野外のイベントであること、天気予報が雨だったことで、消極的に口にした感じだった。あそこ、野外だけど屋根あるから大丈夫ですよ、はるさん、と言いたくなりました。

 さて当日。雨、降らず。はる、「いいとこじゃねえか! もっと宣伝しとけばよかった!」「天気悪いって言うから恨まれそうで誘わなかった。晴れてるじゃねえか!」などと言いながら、「フォーリン」「生きのばし」「このままでいよう」「異国の扉」「ブラボー」「氷屋マイド」「実験4号」「とどめをハデにくれ」の全8曲を歌う。

 紅布の時とは違い、アコースティックの鳴りそのままのやわらかいギターの音だった。この野外ステージ、コンクリの音の反響が強いので、そのへんを意識したのかもしれません。単に前回歪ませすぎだったので修正したのかもしれませんが。

 「上野は俺のことを2、3カ月でクビにした、憎っくき店がある」「今のこのピンピンした状態で見に行ってやろうかな」とも言っていた。ピーズを活動休止して料理人になっていた時代に勤めた店のどれかのことなんでしょうね。で、そうおっしゃるってことは、当時は「ピンピンしてなかった」んでしょうね。

 ちなみに、のちほどアップされた本人のブログを見たら、「上野、昔クビんなった店なくなってた、ザマミロ思ったけど、いいヒトもいたんだった。と今さら丸くなる」と、「デブ・ジャージ」の歌詞をさかさまにしたようなことを書いておられました。「いい奴もいたかも しれないけど おぼえてねー」のとこね。

 なお、このイベントのお客さん、ピーズファン、とても多かった。日本武道館Tシャツを着た人も多数。そのホームなムードと、この上野公園の野外音楽堂の空気が、本人的にとてもよかったようで、「ブラボー」を歌い終えたところで、「いいよ、水中くん! ありがとう!」と、主催のジョニー大蔵大臣にお礼を言う。

 そこまではよかったが、問題は次の発言。

「もう1年バンドやってないけど、悪くないな」

 こんなことを言ってしまうくらい気分がいいステージだったんだな、きっとノドのコンディションとかもよかったんだろうな。と、一応フォローしておきますが、さすがに「おいっ!」と思いました、この時ばかりは。多くのお客さんたちも同じだったようで(そりゃそうだ)、みんな一斉に「えーっ!!」と抗議の声を放つ、はる、思わず「まあ、そのうち」と言葉を足す。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる