JUJU、新アルバム『I』先行試聴会でサプライズ生歌唱 「いろんな“アイ”の曲を作りたいと思った」

JUJU『I』試聴会でサプライズ生歌唱

 1月23日、JUJUのニューアルバム『I』の先行試聴会が都内で行われた。この試聴会には、事前の抽選で選ばれたファン200人が参加。2月21日の発売に先駆け、『I』収録曲を曲順通りにフルサイズで試聴、さらに最後にはJUJUが登場し、「いいわけ」「東京」の2曲を生歌唱するというサプライズも行われた。

 JUJUにとって7枚目のアルバムとなる『I』。楽曲提供やプロデュースに小田和正や平井堅といった一流アーティストを招いて制作された、JUJUの“歌うこと”への愛がつまった作品となっている。

 アルバムの1曲目は「Love Is Like」。これまでも「この夜をとめてよ」「ラストシーン」などでタッグを組んできた松尾潔が作詞を手がけた楽曲だ。豪勢でジャジーなピアノとストリングスの音色、そしてJUJUの憂いを帯びた歌に一気に歌の世界に引き込まれる。その後「いいわけ」(小林武史プロデュース)、「かわいそうだよね(with HITSUJI)」(平井堅作詞作曲/亀田誠治プロデュース)と、JUJUの得意とする大人のラブソングの世界観を堪能できた。

 中盤「RISKY」からは、海外作家や若手クリエイターの招いて制作された楽曲がラインナップされており、アッパーなダンスミュージックが続く。「Because of You」「believe believe」など、2016年後半〜2017年前半にかけてシングルの表題曲として発表された楽曲も含まれ、JUJUの独特の節回し、そして幅広い歌声、リズムのとり方にあらためて驚かされた。

 また、終盤では再びしっとりしたナンバーに。小田和正が作詞・作曲・プロデュースのすべてに関わり、さらにピアノ、ギター、コーラスも手がけた「あなたがくれたもの」は、珠玉のバラード曲。小田和正のコーラスも加わり、二人の歌声による美しいハーモニーを生み出した。そしてラストは「I」で、アルバムは幕を閉じた。

 1曲1曲しっかりと世界観を作り込み、また丁寧に歌い込んだことが伝わってくるアルバム『I』。各曲ごとに手がける楽曲提供者やプロデューサーが異なっているからこそ、様々なタイプの楽曲があり、JUJUのシンガーとしての特別な魅力もあますことなく発揮されている。

 さらにアルバムの試聴タイムが終わると、サプライズでJUJUが登場。ギターとキーボードを従え、「いいわけ」を歌唱した。JUJUのパワフルな歌声にあわせ、会場からは手拍子も起こった。

 歌い終えたJUJUは『I』が完成した思いを聞かれると、「7枚目のアルバムを作るところまで自分がくるだなんて、1枚目(『Wonderful Life』/2007年)の時は思っていませんでした。こうやって足を運んでくださるみなさんのおかげで、このアルバムが完成しました」と、ファンに直接感謝を伝えた。また、タイトルについては、「今の時代、いろんな情報、ものに流されそうになることが多いなと日々感じていて。でも、そんな毎日のなかでも、自分ありきで生きていったほうがいい、そうありたいなと思って。大人は楽しむべきことに貪欲になるべきだし、それをもっと進化させて、未来も自分自身も、自分の決断でつかみとっていきたい。だから、愛、哀、藍、I……いろんな“アイ”の曲を作りたいと思いました。私の作品の中でも一番好きなアルバムができました」と話した。

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