安室奈美恵がJ-POPシーンに与えた影響は? デビュー以降の音楽的変遷を辿る

 安室は2010年以降もライブを中心に精力的な活動を続け、NHKリオデジャネイロオリンピック放送テーマソング「Hero」、ドラマタイアップ曲「Mint」や「Just You and I」のヒットも記憶に新しい。また、9月16・17日には2万6千人を動員したデビュー25周年記念野外凱旋スペシャルライブ『namie amuro 25th ANNIVERSARY LIVE in OKINAWA』を開催、存在感を示した矢先の引退発表だった。

「安室さんのすごさは、勢いが衰えることなく音楽人生を全うしてきたということ。2000年代後半以降活動の中心はライブにシフトしていきましたが、動員力を常にキープし続けています。ライブでのMCなしでダンスをしながら歌い続けるパフォーマンスは圧巻です。ブラックミュージックの再興や、ジェニファー・ロペスやマライア・キャリーら40〜50代のディーバの活躍など、世界的な潮流から見ても安室さんがキャリアを終えてしまうことは惜しい状況ではあります。ただ、彼女の全力の姿勢を応援し続けてきたファンからすれば、様々な出来事があった中、ここまで走り続けてきたことに対して純粋に『お疲れさま』という思いを抱いている方も少なくないのでは。引退までの残された一年間、安室さんの活躍をしかと目に焼き付けたいです」

 CD全盛期のJ-POPシーンを牽引し、25年のキャリアを走り続けてきた安室奈美恵。J-POPシーンにおける一つの時代の終わりが見えようとしている今、彼女の楽曲の数々にふれることで、その存在の偉大さに改めて気付くことになるだろう。

(文=久蔵千恵)

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