欅坂46、ドラマ『残酷な観客達』と主題歌が示すグループの行方 現実と交差するメタ構造を考察

『残酷な観客達』は欅坂46の未来を示す?


 今までの出来事をそれぞれが振り返り、踊りを通してバラバラだった個性がひとつになっていく姿は、彼女たちの様子に不満を漏らしていた観客の心を動かしていく。モノマネや変顔で「いいね」を獲得しようとしていた少女たちが、スイッチが切り替わったようにクールなダンスを披露し、観客達の視線を釘付けにする。観客達が彼女たちのダンスに向ける視線は、『THE MUSIC DAY』で「エキセントリック」のパフォーマンスに圧倒された視聴者と通じるところがある。

 時折、現実とドラマが重なり合う、メタ的な演出が度々盛り込まれるてきた同ドラマ。ダンスで心を通わせた彼女達の運命は、一体どこへ向かっていくのだろうか。もしかすると、最終話には欅坂46としての運命の行方も示すなにかが、用意されているのかもしれない。

(文=本 手)

■放送情報
『残酷な観客達』
放送中
Huluにて先行独占配信中
企画・原作:秋元康
脚本:矢島弘一
監督:矢島弘一、日暮謙
音楽:牧戸太郎
制作:八木元
プロデューサー:植野浩之
企画制作:日本テレビ
制作プロダクション:イメージフィールド
製作著作:「残酷な観客達」製作委員会
(c)「残酷な観客達」製作委員会
公式サイト
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