DJ DARUMAが語る、“ヒップホップ”でつながるPKCZ®の強み「全員のグルーヴが合っている」

DJ DARUMAが語る、PKCZ®の強み

メソッド・マン、スヌープが揃った時点で本当にトンデモナイ

――ここからはPKCZ®との関わりについて聞きたいと思います。メンバーのみなさんとは以前から交流があったそうですね。

DJ DARUMA:そうですね。HIROさん、MAKIDAIとは同じダンスチームなどで活動したことがあったので、もう20年くらい交流があって。VERBAL君はm-floを通して一方的に知っていただけなんですけど、日本のヒップホップをテーマにした映画(『DEAD NOISE』)を彼が作ったことがあって、それがめちゃくちゃおもしろかったんですよ。ヒップホップへの造詣がとても深いし、凄く考えて音楽と接しているんだなって。その後、m-floのライブを観たときに「曲なんて知らなくてもいいんだよ。知った顔して楽しめばいいんだ」って言ってるのも超共感できたし。実際に会ったのはエレクトロシーンの現場だったんですけど、すぐに仲良くなりましたね。

――やはりヒップホップ、ダンスミュージックが軸になっているんですね。

DJ DARUMA:MAKIDAIは90’sのヒップホップのDJをやっても凄くいいですからね。HIROさんは勿論、我々3人も当時のヒップホップを通っていることで全員のグルーヴが合っているし、何の話をしてもすぐに“Yes、No”がハッキリします。LDHにはディスコ、クラブに携わってきた方も多いから、そういう文化に理解があるんです。

ーーLDHに参加したのは、どういう経緯だったんですか?

DJ DARUMA:ダンサー時代に毎日のように一緒にいたこともあって、EXILEの第1期のメンバーのMATSU、ÜSA、MAKIDAIとは彼らが活動で忙しい中でも年に1回ぐらいは何となくメールなどでやり取りはしていました。EXILEとしての活躍は勿論感じていて、いちばん凄いなと思ったのは、天皇陛下の御前パフォーマンス(天皇陛下御即位20年記念式典)ですね。渋谷の美竹公園のガラスの前で一緒に踊って実家の部屋で”だべって”いた友達が、陛下の前でストリートダンスをもとにしたパフォーマンスを披露するっていうのが衝撃的に感動した出来事でした。そのあと数年経ってLDHに入ることが出来たのは、HIROさんに直接声をかけて頂いたのがきっかけです。10年ぶりくらいに一緒にごはんを食べて、それからしばらくして「うちの会社で仕事すれば?」って言ってくれて。PKCZ®もHIROさんの発案なんです。僕とMAKIDAI、VERBAL君は同い年で、同じようにヒップホップを通ってるのに、スタイルや活動の幅がちょっとずつ違う。それをミックスしたらおもしろいことができるんじゃないかって。

――PKCZ®の活動がスタートして数年経ちますが、活動の規模もどんどん大きくなっていて。

DJ DARUMA:面食らってる瞬間もありますけどね。この前までクラブのダンスフロアでやってたのに、何でドームでやってるんだ? って。MAKIDAI、VERBAL君は段階を踏んできているし、経験もあるじゃないですか。僕は飛び級感があるというか(笑)、ちょっと処理しきれないときもあるので。三代目 J Soul Brothersのサポートメンバーとしての出演なので、お客さんは自分たちを観に来ているわけではないですけど、ドームでパフォーマンスしているわけですから……。“ありがたい”が98%、“ちょっと待て”って勘ぐってるが“2%”くらいですね(笑)。

――海外勢をフィーチャーする事になった経緯を教えて下さい。

DJ DARUMA:PKCZ®のアルバムは数カ月前にほぼ完成してたんですよ、じつは。でも、ラインナップを話している時にHIROさんが「もっと海外のアーティストを入れたほうがいい」とアドバイスをくれて、ずっと探っていたんです。HIROさんは、そういう大きな視点を常に持ってるんですよ。「PLAY THAT」も2年前からライブでやってたわけじゃないですか? 三代目のライブでもめちゃくちゃウケてたし、「いま出したら絶対にヒットする」と皆が感じていたんですけど、HIROさんが「いま出してもそれだけで終わる。その後に続くことをしっかりプランニングしてからリリースしたほうが絶対いいよ」ってミーティングでお話し頂いて。結果的にこのタイミングで大正解だったので、HIROさんの采配に驚かされることの連続です。

――なるほど。

DJ DARUMA:今回のフィーチャリングもそうですよね。アルバムにEXILE THE SECONDと一緒にやってる曲があって、「この曲で海外のアーティストを呼ぶとしたら、誰がいい?」って話し合って。まずは自分たちにとっていちばんのアイドルに声をかけてみようということで、VERBAL君が頑張って色々繋いでくれて、本当にメソッド・マンと一緒にできることになったんです。しかも送られてきたラップがかなり本気だったんでその時点で泣きそうになったんですが、向こうのスタッフさん曰く、メソッド・マンは曲を気に入ってくれたみたいなんですよね。“最近は俳優のほうにモードが傾いていて、めったに音楽の仕事をしてない。でも、曲を聴いてやる気になった”って。それは凄く嬉しいし、自信にもつながりますよね。大体、普通は(会社に)「メソッド・マンをフィーチャーしてみたいんで予算を出してください」って言った時点で「誰だ、それ」で終わりですよね(笑)。「メソッド・マンとやれるなんて、ヤバイじゃん」って言ってくれる会長のもとで仕事できて本当に幸せですね。更に今回のアルバムはホントにヤバくて、スヌープ(・ドッグ)さんもラップしてくれてるんですよ。

――え、ホントですか!?

DJ DARUMA:自分たちの世代にとっては、東のメソッド・マン、西のスヌープが揃った時点で本当にトンデモナイことですから。あとはもう、何でもやれるっていう。このお二人が参加してくれたことは、この先の活動にもすごくプラスになると思うんです。海外のアーティストにオファーするときに「1stアルバムはメソッド・マンとスヌープが参加していて」って言えば、「とりあえず話を聞こうか」って絶対になるはずなんです。それもHIROさんの采配のおかげですね。自分たちのテンションも上がってるし、凄く話題になるのは間違いないので。

――そうですよね。メソッド・マンもスヌープも“日本で人気があるグループ”というだけでは参加しないだろうから。

DJ DARUMA:そうなんですよ。お金でも動かないだろうし、ダサい曲だったら絶対にやってくれないので。凄いことだなと思います。

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