逃げ恥、校閲ガール、福家堂本舗……好調ドラマには作品彩る楽曲の存在あり?

 近年、恋だけでなく仕事にも奮闘する女性の人生を描くドラマが増えている。特に今期はそうしたドラマが好調で、『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系・火曜よる10時)が10月放送の全番組を対象としたタイムシフト視聴率ランキングで1位、『地味にスゴい!校閲ガール河野悦子』(日本テレビ系・水曜よる10時)が2位を獲得している。(参考:http://mainichi.jp/articles/20161114/dyo/00m/200/019000c

 『逃げるは恥だが役に立つ』は、森山みくり(新垣結衣)と津崎平臣(星野源)が“雇用関係”という契約結婚を通して互いの距離を縮めていくというストーリー。エンディングテーマの星野源「恋」に乗せて新垣や星野をはじめとした出演者が踊るエンディングが「恋ダンス」として初回放送から大きな反響を呼び、その振り付けを見ることができる「恋」のYouTube再生回数は2600万回を超える勢いを見せている(11月16日現在)。

星野源「恋」

 『地味にスゴい!校閲ガール河野悦子』は、校閲の仕事の描き方、ファッションエディターを志す河野悦子(石原さとみ)の衣装や演技がネットを中心に話題に。また、主題歌「Heaven’s Door ~陽のあたる場所~」を歌う栞菜智世にも注目が集まっている。映画『僕だけがいない街』主題歌で今年3月にデビュー、話題作主題歌に続けて抜擢されるその実力はラジオでも高く評価され、新人ながらに全国でパワープレイを獲得している。


栞菜智世「Heaven’s Door 〜陽のあたる場所〜」


 このような地上波放送に加え、現在、動画配信でもヒットドラマが誕生している。Amazonプライムビデオオリジナル第2弾として配信中の『福家堂本舗-KYOTO LOVE STORY-』(水曜日配信)である。本作は遊知やよみの人気漫画『福家堂本舗』をドラマ化したもの。京都の老舗和菓子店3姉妹の次女・あられ(早見あかり)が健司(市原隼人)との恋愛や店を継ぐことへ葛藤する姿、そして3姉妹の人生がコミカルにときにせつなく描かれている。配信限定作品でありながら、早見、市原に加え、佐々木希、山下健二郎(三代目 J Soul Brothers)といった豪華キャストが出演し、サイト内の作品レビューには「予想外に面白い!」「毎週水曜日が待ち遠しい!」という視聴者からの声が並んでいる。

『福家堂本舗-KYOTO LOVE STORY』 予告編 | Amazon プライム・ビデオ

 そんなドラマを飾るのが、オープニングテーマのMACO「love leter」とエンディングテーマのMs.OOJA「You Are Beautiful」。とくにエンディングでMs.OOJAが力強く<心が擦切れる時 もうダメだって へこたれそうな時ほど 誰かの励みになってる>と歌い上げる楽曲は、主人公が将来に悩んだり、思いを寄せる相手との関係に苦しんだりする様子と重なり、ストーリーの展開を一層盛り上げる。曲が与えるインパクトが、ドラマの成功に一役買っているといっても過言ではない。

Ms.OOJA「You are Beautiful」【11/16AL「AGAIN」発売】

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