乃木坂46 橋本奈々未がグループを牽引し愛された理由 彼女の“危うい魅力”に迫る

 橋本には常に“卒業”の2文字が付きまとっていた。『AKB48新聞 2016年10月号』(日刊スポーツ新聞社)で卒業について「考えてたのはずっとです」と語っているが、それがファンにも感じとれる“危うさ”を醸し出していたように思える。卒業発表に同席した生田絵梨花は「奈々未さんがアイドルをやってくれてただけで奇跡だよ」と語り、桜井玲香は「幸せになってくれればそれでいいよ」とコメントを送った。

 橋本は誕生日である2月20日を目安にグループを卒業し、同時に芸能界を引退することも発表した。初のセンターであり、今後の歌番組への出演などで橋本への注目はさらに増すことだろう。それは、5年間築いてきた“橋本奈々未”のイメージを損なうことなく、絶頂期のままでアイドルのステージを退くことでもある。誕生日の2月20日まで約4カ月。アイドルの“橋本奈々未”は、マイクを置くその瞬間まで続く。

(文=渡辺彰浩)

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