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さやわかの『Billboard Japan Hot100』チャート分析

「ポケモンGO」効果で新定番ソングに? 佐香智久手がける「ピカチュウのうた」がチャートイン

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 8月15日付のチャートですが、何と言っても注目は4位、大谷育江ことピカチュウさんの(いや逆か)「ピカチュウのうた」ではないでしょうか。もちろんこれは社会現象的な人気を博しております「ポケモンGO」効果と考えていいところでして、ゲームについても雑文をあれこれ書かせていただく機会の多い不肖わたくしとしてもこの動向を大変に興味深いものと考えております。

 発売前からネットなどで注目されていたのは「ピ〜カ〜!ピカチュウ!ピカピカ(以下最後まで続く)」というその歌詞の内容でして、これはもう、歌詞にはアーティストの深い情念が封じ込められていると考えるロキノン的ロック心理主義に敢然と反旗を翻す、たいへんに反骨精神あふれるリリックとなっております。少なくとも字面上の無意味さでは由紀さおり「夜明けのスキャット」はもちろん、イマクニ?「ポケモン言えるかな?」をも凌駕しております。

 この素敵な楽曲を手がけたのは過去ニコ動では歌い手「少年T」として母性本能刺激系の甘いマスクとボイスで女性層を広範囲にときめかせていた佐香智久でして、本来のキャラとは若干違った仕事での注目のされかたに衝撃を隠しきれません(私が)。むろん昨年に佐香自身の歌唱によるシングルがアニメポケモンのオープニング曲になってからの経緯が今回の起用にもつながっているわけですが、現在はサトシこと松本梨香の歌うオープニング曲も作詞作曲しておりまして、すっかりポケモン楽曲プロデューサー然として参りました。

 とはいえそれなりに好調だった過去楽曲に比べても今作のチャートアクションは突出したものがありまして、こういう曲を「ポケモンGO」配信のタイミングでぶつけてきたSMEならびに株式会社ポケモンの狙いっぷりには見事なものがあります。もともとポケモン関連のヒット曲と言えば1997年にアニメの初代オープニング曲「めざせポケモンマスター」がピカチュウレコードという実質インディーズのレーベルから発売されて延々とチャート上位に入り続けて「たかがアニメ主題歌」と目されていた時代に180万枚以上を売り上げるという偉業が思い出されますが、ここへきて妖怪時計だかエイベックスだかにしてやられている場合じゃないというのでSMEも本気出してきたのでしょうか。個人的には今後レーベル的に佐香智久をどういう活動へ向かわせるのかが気になります。

 ちなみに今週のチャートは他もいろいろ面白くて、WANIMA「ともに」が2位に入ってたりもするのであります。この曲は今どきさほど珍しくなくなった王道の青春ロックって感じではありますが、近年では<PIZZA OF DEATH>もこういう真っ直ぐさをぐいぐいメジャー感マシマシでお届けしている気がします。ロックはヒネたもんだと思っている皆さんには少し厳しいかもしれませんが、聴き方を変えることでこれはヤバい快楽だとか思うようにしていただければと望む次第であります。

      

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