指原、フット後藤もお気に入り HKT48新センター松岡はなの「実力」を読む

 HKT48の松岡はなが、9月7日にリリースする8枚目ニューシングルの新センターに抜擢された。

 同シングルの選抜メンバーは、7月12日に福岡サンパレスホテル&ホールで行った『HKT48夏のホールツアー2016~HKTがAKB48グループを離脱?国民投票コンサート~』にてアナウンスされ、時事通信社がYouTubeチャンネルにて発表の模様を公開している。2度目となる選抜入りでセンターの座を獲得した松岡は、スクリーンに自分の名前が映し出されると途端に腰を抜かし号泣。落ち着きを取り戻しても「はなですか……?」と動揺の色を隠せない様子であった。指原莉乃から「単独センターだけど、どうでしょう?」と質問されると、「どうしようか……」と不安気な顔を見せながらも持ち前の明るさですぐに「頑張ります!」と笑みを浮かべながらガッツポーズを決め、指原から「よろしくお願いします!」とエールを送られていた。

 松岡は、2014年に「バイトAKB」として活動を開始。オーディション・イベント『第2回AKB48グループ ドラフト会議』において、HKT48チームHに第1巡目で指名された。その後、早い段階でHKT48の劇場公演デビューを果たし、劇場支配人の尾崎充からも「彼女の芯の強さを直感した」とかねてよりお墨付きを得ている。中でも松岡の名前を知らしめるきっかけとなったのは、フットボールアワー後藤輝基のお気に入りメンバーに選ばれたことだった。HKT48の冠番組『HKT48のおでかけ!』(TBS系)は、MCを務める指原と後藤が、グループメンバーが地元ファン獲得のために福岡近郊に“おでかけ”する模様をスタジオで見届けるというもの。放送から3年目を迎え、後藤は過去に兒玉遥や朝長美桜、山下エミリーをお気に入りメンバーに選んできたが、松岡に対しては過去のメンバーを上回るほどの愛情を捧げている。その影響か番組内でも松岡を取り上げることが段々と多くなり、そのあからさまな松岡贔屓がほかのメンバーを奮起させ、グループのカンフル剤の役割も果たす結果となった。

 劇場支配人やフット後藤、指原から支持され、“HKT48の次世代ホープ”とも呼ばれる松岡の魅力はその飾らない天真爛漫な姿だろう。加えて、ダンスを13年間習ってきたという経歴は、劇場公演での高い評価にも繋がっている。HKT48のアリーナツアー『HKT48 春のライブツアー~サシコ・ド・ソレイユ 2016~』では渡辺麻友の「ラッパ練習中」をソロで披露する一幕もあった。

 HKT48の歴代センターは、田島芽瑠から始まり、朝長、兒玉、宮脇咲良。その中でも、ソロでセンターを務めたのは田島、兒玉のみとなる。指原は選抜発表があった当日、自身のTwitterにて「いろんな人が泣いてた。けど、センターになる人の重圧はすごいとおもう。くるしかった」「めるちゃんのとき思い出した。める、強かったけど、実はたくさん不安抱えてたから。昔からいるファンの方は、支えてあげましょう」と松岡の名前は出さずに、ソロでのセンターの重圧、1stシングルセンターである田島の名前を挙げ、グループに新しい風が吹いていることを示唆した。

 松岡は、「当面の目標はHKT48で必要とされる存在になることですが、いつかは48グループに欠かせない人になりたいと思っています」と『AKB48総選挙公式ガイドブック2016』(講談社)で語っていた。選抜総選挙にて第1位に君臨する指原を筆頭に、第6位と着実に歩みを進める宮脇、第9位の兒玉と選抜メンバーにも確実に議席を獲得するようになったHKT48。松岡は48グループに欠かせない存在となりうるのか。見物である。

(文=渡辺彰浩)

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