EXILE HIROが松本利夫、USA、MAKIDAIの卒業とグループの今後を語る「新陳代謝を繰り返すべき」
番組中盤では、HIROはメンバーと会社設立当初から『美味いメシを食うための会議』という、夢と現実を見直すための会議を定期的に行ってきたことを紹介。EXILEはグループを輝き続けさせるため、メンバーを増員したが、これもその会議の結果として辿り着いたものだという。HIROはこのことについて「パフォーマーはアスリートだから、50歳をすぎても踊れるわけじゃない。がっかりさせたくないんで、新陳代謝を繰り返すべきだとメンバー全員が思っている」と語った。そしてそのサイクルを体現するかのように、2013年にはHIROがパフォーマーを勇退、これを機に、松本・MAKIDAI・USAの3人もパフォーマーとしての今後を考えるようになった。
松本はパフォーマー卒業について「鍛えればあと5年はできるけど、また5年後に同じことが起こるから」と語り、いずれ訪れるのであれば、グループの今後を考えたときにこのタイミングが引き際だと判断したそうだ。番組ではメンバーへ卒業を発表した際のVTRが紹介され、ATSUSHIはこのときのことについて「HIROさんが勇退するときのほうが不安だったけど、寂しさは3人のほうが大きい。初期から一緒にやってきたので」と説明し、自身の卒業については「最近この話になると考えるんですけど、今のところは僕とTAKAHIROが歌ってないとEXILEじゃないから。もちろんSHOKICHI、 NETHMISHも歌えるんですけど、サングラスの男がEXILEにいないと…と思ってもらえる間は全うしたい」と語った。
ここで番組は、ATSUSHIが3人に向けて書いた「UPSIDE DOWN」のMV撮影時に、彼が松本・MAKIDAI・USAに宛てて感謝の手紙を書いたことを紹介。ただし、松本に宛てた手紙だけは異なる内容だったという。2006年、SHUNが脱退し、ATSUSHIの喉にポリープが出来たことでグループは活動休止、松本もベーチェット病にかかってしまったことによる焦りと危機感から、ATSUSHIは「続けるなら真剣にやってください。やるからには命をかけてください」と松本に言ってしまった。ATSUSHIは「UPSIDE DOWN」の手紙でこのことを謝罪し、スタジオでも「苦しんでいる松ちゃんにひどいことをしてしまった。手紙を渡そうとしたけど、渡せなかったこともある」と当時を振りかえった。
番組後半では、昨年12月27日まで行われてきたドームツアーの密着映像を紹介。夏前から仕込みを行ない、半月前には長野県で本番と同じ状況を作ってリハーサルを実施するなど、入念な準備を経て開催されたツアーは、福岡ヤフオク!ドームで最終日を迎えた。サプライズでステージにHIROが登場したり、ATSUSHIが3人へ向けた歌を贈るなどし、『CDTVスペシャル!年越しプレミアライブ 2015 ⇒ 2016』で最後のパフォーマンスを行ったVTRをもって、番組が終了した。
今後、MAKIDAIはDJ、USAはダンサー、松本は舞台と、それぞれ活動を続けることが決定している。拡大を続けるグループに負けないキャリアを、3人は築くことができるか。引き続きその挑戦を見守りたい。
(文=向原康太)