メジャー1stアルバム『MUSIC BATTLER』インタビュー
Gacharic Spinが貫く“全力エンタテインメント”の現在地「6人が同じ夢に向かって進んでいる」
「シングル曲はアルバムの中ではボーナストラック的なもの」
──7曲目の「ファイナルなファンタジー」ですが、この曲も誰が歌っているのか気になってまして。
KOGA:出ました! これもよく言われるんですよ。
オレオ:こないだの取材でも言われた。「誰ですか、あれを歌ってるのは?」って。
TOMO-ZO:……実は私なんです(笑)。わからなかったですか?
──そうだったんですね。今までとちょっと雰囲気が違うので気付きませんでした。
まい:「メロメロファンタジー」とか、TOMO-ZOさんが歌うファンタジーシリーズ3部作があるじゃないですか。あれ、全部声が違うんですよ。
TOMO-ZO:この曲は今までの曲とは違って、切なさと壮大さのある曲に仕上がったので、歌も切なさを表現しつつ、歌い上げるところをちょっと頑張ってみました。でも、そこまで変わっているとはびっくりです。
──で、この曲を聴いた後に10曲目の「またね」を聴くと、「またね」が「ファイナルなファンタジー」に対するアンサーソングのように受け取れたんですよね。
全員:なるほど!
KOGA:確かにそう聞こえる。
オレオ:歌詞の中身的にもね。
──歌詞も「ファイナルなファンタジー」は旅立っていく人の視点で、「またね」はそれを見守る人の視点だし。
KOGA:正直アンサーソングとして作った歌詞ではなかったんですけど、そう言われると確かにそうですね。
──で、「またね」で終わるとまた違った雰囲気のアルバムになるところを、既発シングル曲2曲(「赤裸ライアー」「Don't Let Me Down」)で終わるという。この2曲の配置には何か意図があるんですか?
KOGA:この2曲はアルバムの中でいうとボーナストラック的なもので、あくまで私たちのメジャー1stアルバムというのは「またね」まで。進化したGacharic Spinは1曲目「ノスタルジックブルー」から10曲目「またね」までっていう考えで、曲順を決めました。でも、このアルバムで初めてGacharic Spinに触れる人たちに私たちがどういうシングルを出してきたかを知ってもらいたいので、最後にシングル曲を入れたんです。
──新曲をライブで披露する際には、ここにガチャガチャダンサーズのパフォーマンスが加わるわけですが、どうなりそうですか?
まい:ねんねがキーボードを弾けるので、私とオレオさんで踊ったり。
──おお……。
KOGA:今のは「大丈夫かな?」っていう「おお……」だったよ?(笑)
オレオ:(笑)。
まい:あと、ツインキーボードのときは私1人で踊ったり。ねんねが入ったことによって今までの曲も新しくアレンジした部分もあるし、新曲も新たな小道具が入るしで、また新しい一面が見せられると思います。
──ねんねさんはいきなりアルバムでのデビューですから、覚えることも多そうですが。
ねんね:そうですね。アルバムの曲もたくさんあるんですけど、ライブでは今までの曲も私にとっては新曲みたいなものなので。
KOGA:その日のセットリストによっては、1日3、4曲初めてやる曲があるしね。
はな:まあずっと一緒にいる感じがあるとはいっても、まだ全然ライブの経験値も少ないですし。
ねんね:私が知らなかったダンスの基礎も全部まいに教えてもらって。今はシンクロとかも一緒に考えてます。
「インディーズでの活動があって今があるし、このアルバムが出せる」
──Gacharic Spinは結成からもう6年経つんですね。
KOGA:そうなんですよ。
はな:この前あるライブハウスに行ったら4周年のときのポスターがまだ貼ってあって。「はっ、ここからもう2年経ってるんだ!」ってびっくりしたなあ。ガチャダンと活動し出したのが4周年のときで……。
まい:あれからもう2年? 早い……(笑)。
はな:この2年にやってきたことが濃すぎて、もっとやってる感じがするけど、でも6年って聞くと……時間の感覚がわからなくなってきます。
まい:自分はまだ2年しか経ってないのに、6年って言われるとなんだか自分もそのぐらいやってる気ががしちゃう(笑)。
──メジャーデビューからの1年だけを振り返っても、相当濃いですからね。
KOGA: 1年どころか、1ヶ月だけでも濃いですよ(笑)。
はな:スタートした当初から濃いなとは思ってたですけど、その濃さが年々増しているというか、凝縮され具合がどんどん強まってるよね。
オレオ:年々更新されてる。
KOGA:「もうこれがピークだよね」って毎年言ってるけど。
はな:「こんなに大変なことないよね」って話した次の月に「……これ、ヤバくない?」っていうことになったり(笑)。
──更新されつつ、それを普通にこなしているというか。
KOGA:いやいや、普通にはこなせないですよ!(笑) 必死です!
はな:今回のアルバムも血と汗と涙の結晶だし。
KOGA:サンフランシスコ公演が8月にあって、スタッフさんが現地でオフの日を用意してくれたんですけど、「オフは大丈夫です、ホテルでアルバムの作業します」みたいな。飛行機の中でもみんなパソコンを開いて作業してるし。
はな:ライブ前日の夜中までずっとやってたりね。
KOGA:もう本当にタイトでしたね。
オレオ:制作をやるにしてはライブがあるよね、みたいな感じでした。
──実は「Gacharic Spinはめちゃくちゃライブしてるのに、いつレコーディングしてるんだろう?」と思ってたんです。そんな状況の中ねんねさんは加入して、以前からそこにいるようなオーラを出してるわけですね。
ねんね:でも先輩方の築いてきた歴史は、深いです。サンフランシスコでも、オレオさんとKOGAさんと一緒の部屋だったんですけど、夜に「じゃあおやすみなさい」って言った後にオレオさんが「ありがとうを~」(「またね」の一説)って歌い出して。
オレオ:部屋で仮歌を録ってました。
ねんね:それを聴いてすごいなと思いながら、寝てました。機材のことも全然わからなかったんですけど、そういうのもたくさん覚えました。
はな:あんまり他のバンドさんはやってないかもね(笑)。
ねんね:え、そうなんですか?
KOGA:最初にオレオにだったっけ、LINEが来たのは?
オレオ:そう。ねんねから私に「本当に頑張ります!」とLINEが来て。で、その後に「そして、ローディーも頑張ります!」って続いたんです。「頑張るところ、そこじゃないよ! 大丈夫だよ!」って(笑)。
ねんね:キーボード周りもできるようにならないとなと思って、今必死に覚えてます。
──そんなねんねさん含め、11月29日のツアーファイナルまでに皆さんがどう成長してるのか楽しみですね。
KOGA:そうですね。ツアーでは『MUSIC BATTLER』をもちろん聴いてもらいたいですけど、今回は6周年ツアーと銘打っているので、自分たちの歴史をちゃんと見せたいというのもあるし。インディーズでの活動があって今があるし、このアルバムが出せているので、やっぱりワンマンツアーでは毎回いろんなことをやりたいし、いろんな挑戦をしたいなと思っています。
(取材・文=西廣智一/写真=竹内洋平)
■リリース情報
『MUSIC BATTLER』
発売:9月30日
初回生産限定盤Type-A
【CD+DVD】¥3,700(税込)
【DVD収録内容】
J-POP SUMMIT 2015 ドキュメンタリー
MUSIC BATTLER(Music Video)
初回生産限定盤Type-B
【CD+DVD】¥3,700(税込)
【DVD収録内容】
TOMO-ZO ワンマンショー ドキュメンタリー
MUSIC BATTLER(Music Video メイキング)
通常盤
【CD】¥2,900(税込)
【CD収録曲】
1.ノスタルジックブルー
2.デジタルフィクション
3.MUSIC BATTLER
4.常識デストロイヤー
5.夢言実行
6.ガンバンバダンサー
7.ファイナルなファンタジー
8.夢喰いザメ-Album Ver-
9.Identity
10.またね
11.赤裸ライアー
12.Don’t Let Me Down
■ライブ情報
「Gacharic Spin 6th Anniversary ONEMAN TOUR」
10月11日(日) 福岡BEATSTATION
10月12日(月・祝) 広島ナミキジャンクション
10月17日(土) 仙台MACANA
10月18日(日) 新潟CLUB RIVERST
11月3日(火・祝) 名古屋Flectric Lady Land
11月14日(土) 札幌DUCE
11月22日(日) 大阪 umeda AKASO
11月29日(日) 東京 Zepp Tokyo
「'2015 GacharicSpin Live in KOREA Vol 2'」
11月7日(土) 韓国 弘大 DIDIM HALL(Hongdae DIDIM HALL)
「台湾 THE WALL <ワンマン>」
12月19日(土) 台湾 THE WALL
OFFICIAL WEB SITE http://www.gacharicspin.com/
LABEL DSITE https://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A024875.html
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