H ZETTRIO、シンフォニーホールで卓越した演奏披露 日本初の超高音質ライブ公開録音も

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 H ZETT NIREのラップから始まる「Trio,Trio,Trio!!! 」の演奏前には、準備ができたかどうかを2人に確認するH ZETT NIREに対し、H ZETT MとH ZETT KOUは、声を発することなく、録音されないコミカルな動きで反応。これに耐え切れずH ZETT NIREが噴き出す場面もあった。続けて「LOVE AND PEACE AND SWEETS」と「Smile」を演奏したH ZETTRIOは、H ZETT Mが『夏の三部作』をライブ初披露する旨を観客に伝え、まずは三部作の1曲目「あの夏のオリエンタル」を披露。「夏」をタイトルに冠した爽やかなでクールな楽曲で、会場にひとときの清涼感を与えると、3人の変則的なアプローチが耳に残る「Wow Wow Wow」やセッションの楽しさを感じることができる「Everything」と続け、三部作パートを締めくくった。

 公演終盤では、彼らの楽曲のなかでも、ダントツに抜けの良いサビが特徴的な「Beautiful Flight」で会場の温度を上げると、そのままの勢いで「YOU」でもグル―ヴィーかつ快楽的なセッションで本編は終了した。

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 その後、H ZETT Fがステージに登場し、彼らから今回のオファーを受けた経緯や、出演と引き換えに自身の企画ライブに誘ったがスケジュールの都合であっさり断られたなどのエピソードを披露し場を温めると、アンコールとしてH ZETT Mが1人で登場。「明日のワルツ」を弾いたH ZETT Mは、再びH ZETT NIREとH ZETT KOUを呼び込み、鍵盤のみの演奏から徐々に盛り上がりを見せる「パノラマビュー」を披露。最後の楽曲に入ると思われたが、ここでH ZETT MがH ZETT Fを呼び寄せ、H ZETT KOUが「ピアノやってらっしゃるんですよね?」と質問。楽譜を手渡してH ZETT Fグランドピアノの前に座ると、ラストは4人で「みんなのチカラ」を演奏。ピアノはH ZETT MとH ZETT Fの連弾という豪華な演出でポップな同曲を奏で、ライブは終了した。

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 ホールの反響を利用した生音でのライブ(鍵盤のみ一部PA通し)は、細かいアプローチを随所に見せる同グループとの相性が抜群だったように感じられる。また、これらを高音質で録音し、リスナーに届けるという新たな提案をしてみせたH ZETTRIO。様々な形で音楽の楽しさを提案している彼らが、次にどんな動きを見せてくれるのか、さらに期待を抱かせる公演だった。

(文=中村拓海)

演目1
1.Get Happy! (Pf solo)
2.黄昏ウィークエンド
3.Kids song
4.Something Special
5.PARTY TIME

演目2【公開レコーディング】
6.大西洋レストラン
7.HAVE A NICE DAY!
8.世界は廻るよ
9.Trio,Trio,Trio!!!
10.LOVE AND PEACE AND SWEETS
11.Smile
12.あの夏のオリエンタル (初披露新曲)
13. Wow Wow Wow (初披露新曲)
14. Everything (初披露新曲)
15.Beautiful Flight
16.YOU

演目3【アンコール】
1.明日のワルツ (Pf solo)
2.パノラマビュー
3.みんなのチカラ(with HZETT F)

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