H ZETTRIO、シンフォニーホールで卓越した演奏披露 日本初の超高音質ライブ公開録音も
H ZETTRIOが6月25日、ミューザ川崎シンフォニーホールで初のホールライブ『H ZETTRIO LIVE LUXURY〜素晴らしきアンサンブルの夕べ〜』を行った。
会場に来た人にしか体感できないライブショーと公開レコーディングの二部構成からなる同ライブ。公開レコーディングはPAをほとんど使わずに生音で行われ、世界最先端のレゾリューションで記録できるマルチトラック(28ch)でDSDレコーディングするという、日本初の超高音質ライブ公開録音を実施。同音源は、このプロジェクトのために行われたクラウドファンディングの支援者へと配布されることとなっている。今回のライブには「ACOUSTIC REVIVE」とレコーディングや楽器演奏に特化したブランド「NAKED BY ACOUSTIC REVIVE」の特別仕様のケーブルを機材および楽器の録音に関わる全てに使用しており、ホールの音響と上質な電源ケーブル、高音質の録音機材という盤石の布陣が用意された。ミックス作業では、Pro Tools専用ケーブルである『NAKED DIGI CABLE』も使用して、支援者へ配布する音源が制作される。
冒頭、H ZETT Mのみがステージに登場し、「Get Happy!」をピアノソロで披露するところからライブがスタート。セッションが入った原曲をシンプルにし、360度を観客に囲まれたホールライブに相応しく、一音一音を丁寧かつトリッキーに奏でるパフォーマンスで、いきなり観客を引き込んだ。かと思えば、H ZETT NIREとH ZETT KOUを呼び寄せて演奏したのは「黄昏ウィークエンド」「Kids song」。「黄昏ウィークエンド」では、H ZETT KOUがブラシタイプのスティックで繊細な演奏を繰り広げるなど、演奏技術の幅を早くも見せていた。
その後、「Something Special」「PARTY TIME」を披露したH ZETTRIOは演奏を小休止。ステージにはこの日司会を務めるH ZETT Fことふかわりょうが登場し、それぞれ個性的なキャラクターを持つ3人を存分にイジる一幕も見られた。4人によるハイレゾ談義のあとは、いよいよ公開レコーディングへ。まずは「大西洋レストラン」で会場の空気を一気に引き締めると、「HAVE A NICE DAY!」「世界は廻るよ」では体を揺らしたり手拍子を打つ観客の姿も多く見られた。これらの反応もハイエンドで録音し、臨場感のあるライブ音源として成立させる狙いだろう。