細野晴臣が京都精華大学で特別講義 自身の土台を作ったテレビ文化と、音楽史の「特異点」を語る

20150321-seika-02.jpg左・細野晴臣、右・高田漣

 講義の後半では、日本を代表するフォークシンガー・高田渡の息子であり、スティールギターを中心とするマルチ弦楽器奏者・高田漣が登場。高田は細野をはじめYMO、斉藤和義、くるりなどのレコーディング、ライブで活躍し、ソロアーティストとしてもCDをリリースしている。

 物心つく前から音楽にかこまれて育ち、中学2、3年のころからギターをはじめた高田。当初は「ヴァン・ヘイレンみたいなものがやりたかった」と言うが、徐々に小さい頃から聴いていた音楽に自然と惹かれていったそうだ。「ブルースやR&Bを聴こうかな、と思ってレコードを手にとったら、子どもの頃に見たことのあるジャケットだった、なんてことが多くなっていった」と当時を振り返った。また、音楽をはじめるまでは、父のやっているフォークソングと、自分の聴いている洋楽は無関係なものだと思っていたそうだが、ルーツには古い洋楽があることに気づいたという。

 自身の原点となる思い出を振り返った細野と高田。子どものころに親しんだ楽曲や文化を振り返ることで、「現在の自分のセンスがどのように作られてきたか」などの気づきを得ることができそうだ。

20150321-seika-04.jpg父・高田渡からの影響を語った高田漣

 京都精華大学ポピュラーカルチャー学部は「音楽コース」「ファッションコース」に分かれている。音楽コースでは、作曲やレコーディングなどの制作技術はもちろん、ライブイベントのプロデュース、ネット配信など音楽を届けるための方法も学ぶことができる。また、音楽批評や理論を研究するという道も開かれており、広い意味での音楽クリエイターを目指せる。教員として名を連ねるのは、高野 寛、近田 春夫、Boseら現役のミュージシャンたち。長きにわたり音楽シーンで存在感を放ってきたミュージシャンの教えによって、知識の詰め込みに終わらない、現場で活かせる力が身につけられるのがメリットだ。今回の講義も、好きなミュージシャンや、慣れ親しんだジャンル以外にも目を向けることで、音楽への理解が深まっていく……という学びが得られる内容となった。

(文=西田友紀)

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