メジャー1stミニアルバム『Primera』インタビュー
Especia、メジャー1作目のウラ側とは? 冨永悠香と森絵莉加、Schtein & Longerが奔放トーク
「基本的にめっちゃしゃべりに行っちゃうタイプなんで、仲良くなることが多い」(森)
――ヴォーカルのレコーディング・ディレクターは今回もRillsoulさんですが、ヴォーカル面での変化はありましたか?
冨永:コーラスをたくさん重ねました。10層ぐらい。
森:「Security Lucy」や「Sweet Tactics」とかは、サビを全員で歌わないで、コーラスが入っててひとりが歌う構成になってます。
横山:Especiaの作家陣はおのおので曲を作ってきて完成形で録りますんで、構成はメンバーのヴォーカルを録るときにはもうできてるんです。やれと言われたことはやる。俺もそうだし。
冨永:Especiaはサラリーマンっぽいんですかね?
横山:Especiaは「やらせていただく」という気持ち。皆さんのご尽力あってのCD発売ですからね、自分たちだけじゃできない。
森:やらさせていただきます!
――だからなんで意識の高いブラック企業ノリなんですか! Especiaと同じ方向性やクオリティのアイドルは思いつかないんですが、ライバルと思うアイドルはいますか?
横山:僕はアイドルのこと知らないんですよ。
――BiSって知ってます?
横山:あ、BiSは知ってます、有名なんで。
――「nerve」って曲、知ってます?(Schtein & LongerはBiSの代表曲『nerve』のアレンジャー)
横山:ああ、アイドルのお祭りでみんなで踊る曲。聴いたことはあります。僕、あんまりアイドルとか興味ないんで。
――冨永さんと森さんからするとライバルっていますか?
冨永・森:いないですね。
横山:(冨永と森に小声で)この質問、トラップだから気を付けろ……。
冨永:好きになっちゃうんです。
森:仲良くなっちゃいます。
横山:パーフェクトな回答ですね、マネージャーの清水(大充)さんの教育のたまものですね。
冨永・森:本当です!
森:私は基本的にめっちゃしゃべりに行っちゃうタイプなんで、仲良くなることが多いんです。NegiccoさんもNaoちゃんと仲良くて、夜にめっちゃ電話かかってくるぐらい仲いいんですよ。プラニメの(ミズタ)マリちゃんとも仲がいいです。
――2012年に活動を始めたときは10人だっけど、今は5人に半減しました。それでもメジャー・デビューまできた今の感慨はどんなものですか?
横山:初めは束モノアイドルユニットみたいだったよね。
冨永:楽屋でも恐がられてて、誰にも寄り付かれなかったですね。
横山:工業高校みたいだよね、卒業するまでに半分以下になってる。
――横山さん、話の途中でちょっと面白いこと言わないでください。
横山:ぶっちゃけ感慨とかないでしょ?
冨永:「去る者追わず」できたんですけど、この5人は誰かが辞めたら泣きますね、もう辞めないと思うんですけど。今は「5人」というより「ひとつ」という感じなんです。
横山:良くないのは、うちの事務所、人が辞めるのに慣れすぎてるんですよ。よく人が出たり入ったりするんで、痛くも痒くもなくなっちゃってるんですよね。「辞める人ぐらいいるでしょ?」みたいな感じだよね。
冨永:でも、今はもう考えられないですね。
――5人のEspeciaで、メジャーでどんな活動をしていきたいですか?
冨永:それは上の人が決めてくれるので……(笑)。
森:ついていくのみですね、大人の方達に。
――その「大人」というのは誰ですか?
森 Especiaチームの皆さんです。信頼してるので。
――なるほど。そろそろいい話にしないと、話がまとまらないのではないかという恐怖がわいてきたところなので安心しました。
横山:彼女たちの2年半のEspeciaでの活動の歴史もあったので、今ある姿を包み隠さず述べさせていただいた次第です。僕はいつでも真面目です。
――横山さん、メジャーで勝つためにやっていきたいことはありますか?
横山:僕は別にストラテジック部門じゃないんで。僕は末端の作業者なので権限はないです。「やれ」と言われたことをやるだけです。サラリーマンなんで。俺は何も悪くない! 俺の責任じゃない!
冨永:誰も責めてない!(笑)
――そうですよ、責めてませんよ! 『Primera』はどんな層に届いてほしいですか?
横山:全世界中の老若男女の方々に愛聴される盤になればいいなと。
――なぜビクター犬みたいに首を傾げながら言うんですか?
横山:犬になりたいですね、メジャーの犬になりたいです。
――冨永さんと森さんはどんな層に届いてほしいですか?
冨永:特定の人のイメージはないんですけど、私は本当にEspeciaの曲が好きで、ずっと一番だと思ってるんです。売れていくためには上の人についていくだけなんですけど、与えられたことを精いっぱいやって、歌やダンスも成長していけば結果がついてくると思うんで、ひとりでも、10人でも、聴いてくれる人がどんどん増えていってたらいいなと思います。
森:今回、全国ツアーを回らせてもらったんですけど、ライヴの前にインストアライヴを毎回やらせてもらってて。北海道とか、初めて行く地域で通りかかった人が見てくれて、「こういうアイドルいるんだ」ってCDを買ってくれたんです。まだまだ私たちを知らない人もいるし、Especiaの曲は本当にいいので知らないほうが損するので、こういう音楽があるんだと知ってほしいです。たくさんの方に聴いてほしいです。
横山:まじめか! でもね、全世界中の老若男女の方々に愛聴される盤になればいいなと……。
――横山さん、話がループしてますよ!!
(取材・文=宗像明将/写真=竹内洋平)
■リリース情報
『Primera [通常盤]』
価格:¥1,852+税
01 We Are Especia ~泣きながらダンシング
02 Interlude
03 West Philly
04 Sweet Tactics
05 シークレット・ジャイヴ
06 Skit
07 さよならクルージン
08 Security Lucy
09 Outro
『Primera [初回限定盤](ボーナスディスク付き)』
価格:¥2,593+税
(ボーナスディスク詳細 )
01.シークレット・ジャイヴ(PellyColo M1 Fantasy Remix)
02.さよならクルージン(PellyColo Rainbow Steam Remix)
03.Security Lucy(Insecure Booty Mix)
04.Security Lucy(VINYL7 DUB)
05.West Philly(Instrumentl)
06.Sweet Tactics(Instrumental)
07.シークレット・ジャイヴ(instrumental)
08.さよならクルージン(Instrumental)
09.Security Lucy(Instrumental)