バニラビーンズ『有頂天ガール』インタビュー
バニラビーンズ・リサが語る、音楽への向き合い方「ライブの感動を、内に秘めてたらもったいない」
「夢と現実のギャップで驚くことはない」
――今のお仕事はいつから?
リサ:大学に入ってから始めました。モデルの仕事ができるよって、当時の社長にそそのかされて、結果的にアイドルになったんです(笑)。大学行きながらモデルができるならいいかなって。たぶん最初からアイドルって言われたら、私はやってなかったですね。それにバニラビーンズも最初は2人組ユニットっていう感じで、アイドルの括りじゃなかったんですよ。それが時代の流れなのかはわからないですけど、今はアイドルという枠に入ってる感じです、感覚的には。活動していくうちに、アイドル戦国時代っていうのが生まれて、アイドルがたくさん増えて……7年くらい活動してると、そんな歴史もあります(笑)。
――リサさんは、そういう変遷をどう見てるんですか?
リサ:私は常に客観的だと思います。アイドルにすごく憧れてアイドルになってたら、夢と現実のギャップで驚くことが多いと思うんですよね。私にはそういうのがいっさいないので。“あっ、こういうものか”とも思うし。でも、アイドルって今は大人数のグループが多いから、アイドルって枠の中でバニラビーンズって2人組がどうやったら異質に見えるかなっていうのは、すごく考えますね。
――アイデアを出し合ったりするんですか?
リサ:はい。結構考えますよ。2年くらい前からバニラビーンズ主催で、生バンドとの対バン企画を新宿ロフトで継続してやってるんですけど、それもなんとなく見慣れたメンツとやるんじゃなくて、絶対にほかでは対バンできないような人にお願いしてます。ザ・コレクターズさんやD.W.ニコルズさんやSCOOBIE DOさんとか。たぶんほかのイベントで一緒にやれることはないだろうし、それだったら自分たちのイベントで一緒にやったらなんか面白いことが起きそうだなって。
――面白さってところで言うと、音楽、衣装、アートワークも含め、バニラビーンズの作品には“らしさ”がありますよね。「バニビっぽい」というか。最新シングルの「有頂天ガール」もそうですけど。
リサ:そうですね。ただ、今回のチアガールの衣装にはビックリですね。来年や再来年はこの服は着れないと思います。ちょと年齢的にもキツいかなって。
――そんなことないですよ。衣装もかわいいじゃないですか。
リサ:でも、まだオシャレとは一度も言われてないんです(笑)。私たちの場合、ありがたいことに衣装や服がオシャレだねって言われることが多いんですけど、この曲に関してはまだ言われてなくて。かわいいって言えばなんとかなっちゃうところが、女の子の場合はありますからね。だから、もうちょっと頑張らないとなって。でも、この「有頂天ガール」は、年末に向けて忘年会とかでいろんな人に歌ってもらえるような、みんなで元気に盛り上げていけるような曲にしたいです。
――リサさんはライブとか観に行ったりしてます?
リサ:行きますよ。爆弾ジョニーのライブにはよく行きます。爆弾ジョニーのライブってチケット代が2000円くらいなんですよ。バニビもそうなんですけど、学生の子とかが来やすいように安く設定されていて、ちょっとでも気になったら絶対観に行ったほうがいいと思います。
――リサさんのお友達もライブに行く人って多いんですか?
リサ:行く人は行ってると思うんですけど、OLの友達は行ってないです。本当に音楽が好きな人だけですかね。でも、もっとみんなライブに行けばいいのにと思っていて。つたない言葉ですけど、私はライブに行ったら感想をツイッターとかに書くし、もう熱量だけでしか生きてない人なんですよ。だけど、ライブに行ったらわかりますけど、あの熱気を体感した経験みたいなのって、内に秘めてたらもったいないじゃないですか。だから、私はそうやって外に向かって発信しているし、それがちょっとでも誰かに伝わればいいなと思ってます。
――12月18日にはバニラビーンズのワンマンライブが控えてます。
リサ:ワンマンはぜんぜんやってなくて、2年半ぶりくらいにやるのかな。だいぶ大きめのハコなんですけど、これからみんなでいろいろな練って楽しいものにするので、ぜひ来てください!
(取材・文=上野拓朗 / POKER FACE)
■リリース情報
『有頂天ガール』
発売:11月11日
初回限定盤(DVD付き):¥1,500(税抜)
通常盤:¥1,000(税抜)
〈収録〉
1.有頂天ガール 作詞:関谷謙太郎 作曲:井上大輔 編曲:大隅知宇
2.キッスは目にして ぽお! 作詞:阿木燿子 作曲:井上大輔 編曲:堤博明
3.有頂天ガール(Instrumental)
4.キッスは目にして ぽお!(Instrumental)
初回限定盤特典DVD
「バニラビーンズ富士登山!~挑戦篇~」