成馬零一の『TOKYOPLAYGROUND vol.5&6』レポ

ライムベリー×BELLRING少女ハート、2マンライブで見せたパフォーマンスの進化

左からHIME、DJ HIKARU、MIRI。

 さっきまで、2階エリアからギラギラした目でライブを見ていたMIRIは、一曲目の「SUPERMCZTOKYO」からテンションは早くもヒートアップし、観客を煽りまくる。一方、HIMEは、次々とかわいい振り付けを披露してファンを魅了する。

DJ HIKARUが前方に出て歌うと、ファンもそれに応える。

 2MC1DJの三人体制になって4ヶ月近く立つが、以前と比べて大きく変わったのはHIMEの役割だ。普通の女子中高生が放課後に女子ラップ部で楽しくはしゃいでるのを見ているような幸福感がライムベリーの面白さで、どちらかというと楽曲の世界観先行でライブを見ていたのだが、三人になって以降は、楽曲の世界観を壊すことなく、3人のタレント的魅力から目が離せない。やんちゃ感全開のMIRI、後方で司令塔として守備をがっちり固めるDJ HIKARU。そして、ライムベリーのアイドル担当のカワイイ職人のHIMEという三位一体のフォーメーションは向かうところ敵なし。ライブパフォーマンスの成長に合わせて、個々人のキャラクター性がどんどん引き立つ方向に進化しているのだ。

 また、よりアッパーで攻撃的になったのも再スタート後の特徴である。特に「R.O.D.」(HARD)の終盤、ハードコア・ラップがガバに変わりBPM200の爆音モードになってからの、観客といっしょにゲシュタルト崩壊していく感じがたまらない。今回はMIRIとHIMEは「あーるおーでぃー」という歌詞に合わせてR、O、Dの人文字を披露。すごくバカなのだが、それでもかわいいHIMEが最高だ。今まで「楽曲が良いのはわかるけど、アイドルっぽくない」と、ライムベリーを敬遠していた食わず嫌いの方には、今こそライブに行って、まずはHIMEを見よ! と、オススメしたい。

ラストには再びコラボ・パフォーマンスを披露。

 そして、アンコールの「MAGIC PARTY」の終盤にベルハーが再び登場。お互いのライブを絶賛した後、ライムベリーと共に三度目の「c.a.n.d.y.」を披露。怪しげで楽しくてかわいい魔法の宴はこうしてお開きとなった。

(文=成馬零一)

■セットリスト

信岡ひかる(オープニングアクト)

01 夢をかなえてドラえもん
02 NEW WORLD MUSIC

BELLRING少女ハート

01 World World World
02 c.a.n.d.y.
03 夏のアッチュレランド
04 僕らのWednesday
05 ライスとチューニング
06 サーカス&恋愛相談
07 yOUらり
08 Crimson Horizon
09 the Edge of Goodbye
10 Pleasure ~秘密の言葉~
11 Starlight Sorrow
12 WIDE MIND
13 c.a.n.d.y.(コラボ)

ライムベリー

01 SUPERMCZTOKYO
02 HEY!BROTHER(SHORT)

MC

03 WE DID IT
04 Ich liebe dich (2MC MIX)
05 世界中にアイラブユー
06 IDOL ILLMATIC
07 まず太鼓

MC

08 IN THE HOUSE
09 アンサーアンサー
10 R.O.D.(HARD)

アンコール

01 MAGIC PARTY
02 c.a.n.d.y.(コラボ)

関連記事