少年ナイフ、FACT、Taffy、BO NINGEN……海外で評価されている“逆輸入バンド”まとめ

Taffy

Taffy - So Long

 2000年代前半に結成された、4人組インディーロックバンド。2012年に1stアルバム「Caramel Sunset」をイギリスでリリースすると、これが現地で評判に。大手紙『ガーディアン』では「誰かこれをアデルとかあのへんに聴かせてやってくれ」と評され、音楽雑誌『NME』では日本人の新人アーティストとして初めて巻頭特集が組まれるなど、さまざまなメディアで絶賛された。イギリスでは2枚のアルバムをリリースし、特に日本でも昨年の12月4日(水)にリリースされた『Lixiviate』は、邦楽アーティストには難しいと言われてきた『NME』でのディスクレビューに掲載されたり、イギリスの主要ウェブ~紙メディアでは軒並み満点を獲得しているなど、輝かしい功績を残している。

BO NINGEN

Bo Ningen - Henkan

 イギリスのアートカレッジで知り合った、ロンドン在住の日本人4人によるサイケデリックロックバンド。2009年に限定リリースしたデビューEP『Koroshitai Kimochi』は即完売し、世界的に有名なフェスである“Glastonbury Festival”や“Offset Festival”などに抜擢されるなど大躍進。2010年にリリースしたアルバム『Bo Ningen』は各方面で大絶賛を受け、母国である日本でも話題を集める。FRANZ FERDINANDやKlaxonsといったUKロックシーンを代表する先人たちからも賞賛を受けるなど、向こうでの評価は高い。さらに音楽シーンだけでなく、ファッション誌や老舗シューズメーカーのモデルにも起用されるなど、アートの面からも注目を集めている。

Jesse Ruins

Jesse Ruins - Dream Analysis

 2011年、前述の大手紙『ガーディアン』 のウェブサイト上で、「日本人ということは分かっているが、女性か男性かは定かではない。ただ、彼らの音楽は圧倒的に素晴らしい」と評され話題になった、新世代のジャパニーズ・インディ・アクト。Captured Tracks、 Double Denim Records、Lefse Recordsなど海外の注目レーベルがこぞってその音源をリリースする彼らのサウンドは、M83やMy Bloody Valentineにも通じるドリーミーな煌きを持った抒情的なシンセポップ。都会的に洗練された、アンビエントな世界観も伝わってくる。

 世界で名を轟かせていても、日本で知られていないというアーティストは数多く存在する。いい音楽をやっていてインターネット上に音源があれば、正当に評価する人が現れやすい世の中になったと言えるかもしれない。
(文=編集部)

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