吉木りさ、念願の初アルバム発表 アイドル評論家・北川昌弘氏が“歌手としての実力”を語る

吉木りさ『ボカロがライバル☆』(日本コロムビア)

 タレント・歌手の吉木りさが初のフルアルバム『ペントミノ』を3月5日リリースする。ヒャダインがプロデュースしたシングル曲『ボカロがライバル☆』などの既発曲、そして新曲を含む全12曲が収録されている。

 グラビアアイドルとしてはすでに確固たる地位を築いている吉木りさ。と同時に、本格的な歌手志向を持っていた彼女にとって、満を持したデビュー・アルバムだ。

 一般的には歌手というより、ひとまずはグラビアの印象が強い彼女。『山口百恵→AKB48ア・イ・ド・ル論』などの著者、アイドル評論家の北川昌弘氏は彼女の魅力を次のように分析する。

「彼女は、かつてフジテレビの深夜に放送されていた番組『キャンパスナイトフジ』に出演したのがきっかけでグラビアタレントになったのですが、可愛い大学生なのに、アニメ・ゲームが好きで、さらには演歌も歌えるといったマニアックな面があり、『ギャップ萌え』で成立しているタレントさんですよね。スレンダーなのにグラビアでトップに立った特殊なタレントさんでもあります。ぱっと見は普通のアイドルっぽいタレントなのに、実はしっかり結果を残している人だという印象です」

 これまでの歌手活動にスポットを当てると、グラビアタレントとして注目を浴びる前から、本格的な演歌のトレーニングを積み、2008年、坂本冬美の『夜桜お七』のカバーでデビューするなど、着実に歌手としてステップ・アップしてきたことがわかる。今回のアルバムは、その延長線上にある「彼女らしい」アルバムだと北川氏。

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