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『フォートナイト』プレイグラウンドモード実装で吹き込まれた、バトロワゲームの新たな可能性

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 大多数のプレイヤーが広大なフィールドに降り立ち、自らの存続をかけて戦うバトルロワイヤルゲーム。このジャンルの世界規模での本格的な人気は、2017年3月に早期アクセス版が発売された『PLAYERUKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(PUBG)から始まった。

 それから1年と半月が過ぎようとしている2018年7月現在、世界中のユーザーから大きな注目を浴びているのは、コンシューマー機からPC、そしてモバイル端末に向けてリリース中の『Fortnite』(フォートナイト)だ。本作はバトルロワイヤルの基本的なシステムを踏襲しながらも、プレイヤーが自由にアイテムを配して構造物を作成できるクラフト機能で一躍話題となった。

 そして同作に、7月12日までの期間限定モード「プレイグラウンド」が実装されたことにより、作品のテーマである戦闘とは毛色が違う新たな楽しみ方が、幅広いユーザー層へ浸透しているようだ。そこで本稿では、バトロワ系ゲーム作品の新たな可能性を明らかにするためにも、プレイグラウンドモードで流行している遊び方に焦点を当てる。

クラフト機能を最大限に活かせるプレイグラウンド

 プレイグラウンドはソロ(またはスクワッド)で楽しめるモードで、通常のモードとは異なり、敵に倒されてもすぐに復活する。そして1時間のタイムリミットが過ぎるまではフィールド内を自由に散策し、操作方法の確認や建築物のクラフトを行うことが可能だ。早い話が、フォートナイトにおける練習モードである。

 またプレイグラウンドでは建築素材(木材・レンガ・鉄)が通常モードと比べて手に入りやすく、また建築素材が大量にドロップするレアキャラクターもフィールド内に数多く配置されている。普通のモードではプレイヤー同士による戦闘がメインとなるので、クラフト機能をとにかく楽しみたいユーザーにとっては少々不便であった。一方のプレイグラウンドは素材の入手量や名目上の練習モードということもあって、プレイヤー独自のユニークなクラフト遊びが一大ムーブメントになっている。まるで『マインクラフト』のようだ。

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 上記の動画では、プレイグラウンド中にクラフトされた数々の建築物がまとめられている。どの建築物もその規模とクオリティの高さから、通常プレイ時にはクラフトするのは困難を極めるだろう。もちろん、プレイグラウンドモードでも、実際にクラフトするには大量の建築素材が必要になるほか、コツコツ丁寧にマテリアルをくみ上げる根気と集中力が求められる(ソロプレイ時なら尚更である)。そうした労力の結晶として独創的な建築物が作られるからこそ、プレイグラウンドは大きな話題を呼び、バトロワ系作品の意外な楽しみ方をユーザーに提供し続けているのだ。

プレイグラウンドがもたらすフォートナイトの可能性とは

新しい期間限定モード | プレイグラウンド

 このようなクラフト機能を最大限活かした遊び方は運営側の盲点だったわけではなく、「開発を手掛けたEpicGamesも大方予想していたのではないか?」と筆者は考察する。これはプレイグラウンドの予告トレーラー発表にあたり、フォートナイトTwitter公式アカウント(日本版)が「どんな風に遊んだかコメントにスクリーンショットを貼って送ってほしい」といったツイートがなされたり、トレーラーがエンタメ性を前面に押し出したものであたことからも推測が可能だ。ユーザーもこのツイートに対し、丁寧に仕上げた建築物のスクリーンショットや、思わず声が漏れそうな驚きのプレイ動画をTwitter上で投稿している。

 これはプレイグラウンドが特別なモードとして成功していることを証左する一方で、中には期間限定ではなく、常設化を求める声も多く見られた。バトロワ系ゲーム作品はその性質上アクション操作が強く要求され、ルール上の関係から必然的に敵との戦闘に陥る。そんな中フォートナイトに登場したプレイグラウンドは、強制的な戦闘を促すルールを排したおかげで、マイペースにクラフトしたいユーザーや、他者との戦いにつかれたユーザーの心理にヒットしたのかもしれない。なお米ソーシャルサイトのRedditでは、現在Epic Gamesがユーザーへ向けてプレイグラウンドに対する詳細な考えを募っている。海外サイトではあるが積極的な意見の交換が行われているので、興味のあるなら一度覗いてみて損はないだろう。

 今回初めて実装されるとユーザーへ様々な影響を与えたプレイグラウンドだが、期間限定モードということもあり、ひとまずは7月12日でその役目を終える。以降は新たな期間限定モードの実装や、シーズン5の情報が続々と発表されていくだろう。プレイグラウンドの再登場や常設化について現時点でまだ確証は得られないが、今後の動向が気になるユーザーはフォートナイトの通常プレイを楽しみつつ、Epic Gamesのこれからの運営方針をこまめにチェックしてみよう。

■龍田優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。
個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。
Twitter:@yuki_365bit

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