松尾諭、映画・ドラマに欠かせない顔に 『わろてんか』広瀬アリスとのコンビも絶好調

松尾諭、映画・ドラマを支える存在感

 『わろてんか』(NHK総合)は、第18週「女興行師てん」から新章に入った。藤吉(松坂桃李)が亡くなって4年、てん(葵わかな)は北村笑店の社長に、伊能(高橋一生)はてんを支える役員へと就任した。そして、藤吉の思いを受け継ぎアメリカへと渡った息子の隼也(成田凌)が帰国。万丈目(藤井隆)を部長とした文芸部の漫才作家として杉田楓(岡本玲)がキャストに本格的に復帰し、上方落語界の重鎮・柳々亭燕団治(桂文枝)も登場。最終回まで、残り2カ月を切った『わろてんか』を盛り上げるべく、新たな人物が続々と登場する。中でも、異彩を放つのが、リリコ(広瀬アリス)の漫才の相方として伊能が紹介した川上四郎(松尾諭)だろう。

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 「女子のスター芸人を作りたい」というてんの思いから、リリコと四郎の漫才コンビ「リリコ・アンド・シロー」が発足。しかし、2人の馬が合わず、紆余曲折の日々を経て、漫才披露へと至る。四郎は、音楽学校でピアノを学んだ優秀な音楽家。トーキー映画への転換で職を失っていたところに伊能から声がかかった。「か……か……川上し……四郎と申します」という第一声から、北村笑店の一同は怪訝な表情を浮かべるが、四郎の超一流の演奏を聴くことでその態度は180度変わる。しかし、リリコだけは「嫌や。うちらは漫才やるんやで。何やもごもごしたその口。高座やったら、何言うてるか聞き取られへん」「何べんもずれてた音あったわ」とコンビの結成に反発。本当は金がなく、壊れたアコーディオンでの演奏だったのだが、腕を馬鹿にされた四郎も憤りを覚え、北村笑店を後にする。凸凹な2人ではあるが、それは互いに相手の腕前を認めているから。「素人だから気付かれないだろう」と思い、壊れたままのアコーディオンで演奏をした四郎の態度がリリコは許せなかったのだ。

 映画女優としてリリコの才能に惚れている四郎と、漫才を続けたいが素直になれないリリコ。似た者同士、プライドの高い2人をてんが一喝し、コンビは高座へと向かっていく。四郎は舞台に上がると大勢の客に飲まれ、頭が真っ白に。緊張で上がりきった四郎を、リリコがアドリブで回していく。ネタとしては失敗に終わったが、笑いは十分に掴むことができた初高座であった。

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 広瀬アリスの饒舌な早セリフも光っていたが、松尾諭の絶妙な間での“どもり”も、なかなかできる演技ではない。また、今回のために撮影に入る何週間も前から、アコーディオンと漫才の練習を重ねたという(参照:『わろてんか part2』(NHK出版))。

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